【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■桃果と桃果の日記の力
桃果には不思議な力があります。異常なほどのアクティブさ、そして異常なほどに人の気持ちを汲んでくれます。幼馴染で、母に不要と捨てられた「多蕗桂樹」を助けだしたり、父に身体的暴力をうけていた「時籠ゆり」などを助けるために、大きな怪我をしたりも・・・。桃果の日記にも不思議な力があります。日記に書いて呪文を唱え、その代償を払う事で願いがかなうのです。例えば、ウサギの命を助けるために、自分が指を怪我するなどの代償です。
「運命の乗り換え」といわれるそれは、今の世界ではなく、違う世界へと作りかえる力です。小さな変化なら小さな代償、大きな変化なら大きな代償が必要です。芸術家の父にDVを受けていた「時籠ゆり」を助けるため、桃果は大きな乗り換えをおこないました。そんなDV父のいない世界にするために、彼女は業火に身を包まれます。ちなみに、芸術家の父がいた世界は、東京の中心に大きなダビデ像がありましたが、乗り換え後は東京タワーに変わっています。