フジテレビ系列ノイタミナ枠で放送されていた『PSYCHO-PASS サイコパス』は、近未来の公安局を舞台としたオリジナルアニメ。総監督に『踊る大捜査線』の本広克行さん、脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄さんを迎えた、警察ドラマに引けを取らない重厚な世界観が話題になった作品です。
今回はその中から、テレビアニメ第1期シリーズの主人公「狡噛慎也(コウガミシンヤ)」の魅力に迫ってみたいと思います。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■まるで刑事の鏡!強い正義感

 人間の心理状態や性格傾向を数値化した値「PSYCHO-PASS(サイコパス)」によって、その人の人生を管理する生涯福祉支援システム「シビュラシステム」。有害なストレスとは無縁の理想的な人生を送るため、人々はシステムに従い、また狡噛さんもそんな監視社会の治安を守るために刑事として働いていました。

 しかし、ある時「罪を犯しているのにシステムに裁かれることのない人間」が現れ、同僚の一人が無残な死を遂げたことをきっかけに、狡噛さんは犯人への憎悪で犯罪係数(犯罪者になる危険性を表した数値)を悪化させます。
人が一人死んでいるにもかかわらず、システムが「犯罪者」と認めない限り、狡噛たち刑事にはどうすることもできません。人殺しの犯人を見逃していい訳がないと思っていた狡噛さんは、執行官(監視官に監視・指揮される実働部隊)になっても独自に同僚殺しの犯人を追い続けていました。

 決して悪事を見逃すようなことはしない、真っすぐ過ぎる正義感。これこそが「狡噛慎也」の一番の魅力ではないかと思います。

■冷たい人かと思いきや、意外な一面も!

 犯罪者と同じ心理状態にあるとされている執行官の狡噛さんですが、刑事としての腕は超一流。推理力、第六感、判断力など、あらゆる面において非常に優れています。


 極めて優等であるうえに普段は冷たくぶっきらぼうなため、どこか近寄り難さも感じてしまうのですが、新米刑事の「常守朱」を気にかけてフォローを入れる優しい一面も。仏頂面の奥に隠れた優しさ・・・。キュンと来ない訳がありません。

■頭脳明晰なだけじゃない!ワイルドさも兼ね備えた肉体派

 昨今、恋愛に積極的ではない「草食系男子」や、恋愛自体に興味がない「絶食系男子」が話題になっていますが、そんな中でも狡噛さんはバリバリの「肉食系」を貫いています。とはいえ、このアニメに恋愛描写はほとんどありませんので、あくまで彼の外見とイメージ上での憶測なのですが・・・。高レベルな戦闘技術、日々トレーニングに励む姿、そして鍛え上げられた彼の肉体を見ていると、どうしても「肉食系」という言葉が頭に浮かんでしまうのです。


 さらに、2015年1月に公開された劇場版では、その男らしさに磨きがかかっており、野性的な外見と正義感あふれる言動とのギャップに筆者は映画館で悶絶していました・・・。「狡噛慎也」、もうとにかくイイ男過ぎます。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:ほか子(キャラペディア公式ライター)

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