帝国宇宙軍付属沖縄女子宇宙高等学校3年生「アマノ・カズミ」は、全校生徒の憧れの的。可愛い後輩である「タカヤ・ノリコ」とともに、コーチの作ったガンバスターで、宇宙怪獣と戦う才色兼備のスーパーヒロインです。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■お姉様が鉄ゲタで特訓!?

 少尉任官された「タカヤ・ノリコ」が、辞退のためにコーチのところへ行った時、そのコーチに連れられ見せられたものは、鉄ゲタを履いて石段を駆け上がる「アマノ・カズミ」の姿でした。その美貌と似つかわしくないスポ魂まがいの鉄ゲタ特訓・・・。しかしその姿は、自分自身の甘さに気づいた「タカヤ・ノリコ」がパイロット候補生として本格的に頑張る気にさせるには効果テキメンでした。

 武道にも明るく、無住心剣流(夕雲流)の使い手であり、ユングとの初対決では八面鉄壁/斜め正眼の構え(絵的には下段の構えなのですが)を見せます。
最後はユングに防御されたとはいえ、稲妻反転キックを宇宙空間で繰り出せるあたりは、やはり「さすがお姉様」なのです。

■私は復讐の道具!?コーチとの二人だけの会話

 「どうして人を思い通りに出来ると考えられるのかしら?」、さらに「アナタの恨みを晴らす道具に作り上げられるのは私一人でたくさん。」、続けて「こぼれた水はもうコップには戻りませんわ!」。恋心を抱くコーチに対しても言うべきことをビシッと言う姿は、凛としていて素敵です。対してコーチのセリフが、「アマノ!ひとつ言っておく。こぼれた水はまた汲めばいい。それだけだ。」と。
コーチもなかなか渋くて素敵ですね。

■ブラックホール爆弾「バスターマシン3号」に搭乗し、最終戦地へ・・・

 太陽系絶対防衛戦の後、コーチと結婚した「オオタ(アマノ)・カズミ」は、沖女で生徒達の指導をしていましたが、カルネアデス計画に自ら志願してバスターマシン3号に搭乗し、最終戦地に赴くことになります。夫であった「オオタ・コウイチロウ」の墓前にて、教え子とカシハラ校長に別れを告げ涙を流すのでした。三十路のお姉様は髪型もショートになり、とても“いい女”になっています。

 ユングにバスターマシン2号のエントリーキーを譲られ、ノリコとともにガンバスターにて爆縮再起動のため、ブラックホール爆弾の深部へと向かいます。そこは二人だけの、とても静かな世界。
「いいのよ、ノリコと一緒なら」というセリフは、他の皆とはもう同じ時を過ごせない事を覚悟していたのでしょう。太陽系絶対防衛戦で一時戦意を喪失した自分を助けてくれたノリコを一人ぼっちにせず、彼女に恩返しをしたかったのかもしれません。・・・そして、一万二千年後の地球に二人は帰還するのです。

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★記者:南里侑多香(キャラペディア公式ライター)

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