テーマパークを舞台に、「本当に生きているマスコット」たちの“外見からはまったく想像できないようなおっさんくささ”で人気を得た、京都アニメーション制作のアニメ『甘城ブリリアントパーク』。原作の賀東招二先生のセルフパロディーなどもあり、とてもにぎやかなドタバタコメディーとなっています。


 今回ご紹介する「千斗いすず」は、一見クールビューティーな美少女。ロリ声の印象が強かった加隈亜衣さんが低く抑えた声で演じ、加隈さんの声優としての幅広さと実力を見せつける事になったキャラクターでもあります。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■銃の魔法使い

 テーマパーク「甘城ブリリアントパーク(略称甘ブリ)」は、実は魔法の国メープルランドの住人たちが、自分たちの生きるエネルギーでもある、人々の楽しい気持ちが結晶となった「アニムス」を集めるための施設。いすずもまた、メープルランドの出身で、スカートの中から派手な装飾のマスケット銃「魔銃シュタインベルガー」を取り出します。


 シュタインベルガーは「タンスの角に足の小指をぶつけたときの2倍の苦痛」を与える銃弾「ペインブリンガー」、撃った相手の記憶を奪う銃弾「フォーゴットンレルム」などを撃ちだすことができます。

■ポンコツ娘

 いすずは甘ブリの総支配人であるメープルランドの姫・ラティファから、支配人代行として経営を任されていました。しかし、コミュ障かつ経営能力皆無のいすず・・・。なにかというと銃を向けて言うことを聞かせるため、せっかく雇った経営のプロもみんな逃げ出してしまい、経営を傾かせる一因となっています。

 そこでラティファが得た神託により、主人公「可児江西也(かにえせいや)」が新たな支配人代行として迎えられることに。いすずは可児江と接触するために可児江の高校に転校しますが、結局可児江のことも銃で脅して甘ブリに連れて行きました・・・。


 可児江が支配人代行になった後、いすずは秘書になるものの、有能な可児江はいすずの先回りをして仕事をしてしまいます。また、相変わらずキャストを銃で脅すので、可児江に説教される始末なのです・・・。

■武門の娘

 いすずは実はメープルランドの武人の家系で、自分自身も近衛の軍人。銃に頼りたがり、経営面ではポンコツなのもそのためです。ところが、大雨の時に排水ポンプが壊れ、地下施設が水没しそうになるという緊急時には、いち早く対策本部を設置、有事に即応するという軍人としての能力を発揮し、無事に解決に導きました。

■変な感性

 いすずは普段は表情にとぼしく、部屋で笑顔の練習をしてもひきつった顔にしかなりません。
しかし、キャストたちとの連絡に使うsns上では、顔文字を多用してとても表情豊かです。

 ただ、その顔文字の使い方が少しおかしく、ダンジョンに入って居場所を聞かれたときには「謎の穴m9(^Д^)」、インディー・ジョーンズ的な岩石球に追われた時は「死ぬ/(^O^)\」、大丈夫か?と聞かれたときの「大丈夫よ(((( ;゚д゚)))」など、メッセージの内容と使う顔文字の基準がわからないような使い方をします。

 可児江へのメールでも「きょうはごめんなさい♪~<(゚ε゚)>」と送ったり、キャストの意見を全て取り入れたためにカオスとなってしまった甘ブリのpvを見て涙を流すなど、どこか人とはずれた感性を持っているようです。

 平時の能吏である可児江と、有事に才をあらわすいすずは、意外といいコンビでしたね。ポンコツかわいい「千斗いすず」。もっともっとポンコツ属性を磨けば良いと思います。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)