『響け!ユーフォニアム』の「吉川優子」。主人公「黄前久美子」の1つ上の2年生で、トランペットを担当しています。
久美子とはあまり関わり合いはないのですが、久美子と同じユーフォニアムを担当する2年の「中川夏紀」とは犬猿の仲で、久美子の友人でトランペットを担当している「高坂麗奈」の事をあまり良く思っていません・・・。しかも、3年生で吹奏楽部のマドンナ「中世古香織」を猛烈に慕い、香織の事となるとやや冷静さを欠く事も。今回は、そんな「吉川優子」の魅力についてご紹介したいと思います。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■デカリボン先輩

 優子は、いつもトレードマークである黄色い大きめのリボンを結んでいます。
それゆえに、優子はネットで「デカリボン先輩」とも呼ばれています。なぜそんなリボンをつけているのかは分かりませんが、優子は見た目がやや幼く、リボンを付ける事によりさらに幼く見えます。

 優子は高校2年生ですが、この頃の女子は少しでも大人に見られようと、洋服や化粧などおしゃれも少し背伸びする年代。そんな中、あえて幼く見えるリボンをつけるデカリボン先輩こと優子は、リボンに並々ならぬ思いがあるのかもしれません。

■中川夏紀とは犬猿の仲?

 同じ2年の夏紀とは犬猿の仲で、作中でもいがみあっている場面が何度か・・・。これには理由があります。
優子や夏紀が1年の頃、吹奏楽部の中で“練習に対する取り組み”で分裂する騒動が起き、優子はまじめの練習する派、夏紀はその逆の派に別れてしまいます。優子は悩み、一時は部活を辞める寸前までいきましたが、同じトランペット担当で先輩の「中世古香織」に説得され、部活に残りました。そんな香織に恩を感じる一方、夏紀には苦々しい思いしかない・・・と言った具合です。ただ、一緒に祭に行ったり、香織のことで思い悩んだ時、そっと夏紀の背に顔を埋め、涙を流す場面もあったりと、決して仲の良い友達というわけではありませんが、ケンカするほど仲が良い・・・そんな関係のようです。

■中世古香織を猛烈に慕う

 先述の通り、香織には大きな恩があり、香織の事を猛烈に慕っています。香織と麗奈がトランペットのソロパートを巡り、再オーディションをおこなった時は、普段は良く思わない麗奈に対して、頭を下げて香織にソロパートを譲るように頼んだほど。
自分のプライドを曲げてでも香織のために懇願する優子。そして、再オーディション。最後は香織が辞退する形でオーディションが終わると、優子は人目をはばからずに号泣します。それほどまでに一途に香織を慕う優子。これもまた優子の魅力のひとつだと思います。

 アニメでは描かれていませんが、3年生引退後、なんと優子が吹奏楽部の部長に就任します。
そして、副部長は犬猿の仲であるあの夏紀。普段はいがみ合っている二人ですが、本当は仲が良い事を3年生には見抜かれていたのかもしれません。香織がいなくなった吹奏楽部を優子がどのようにまとめていくのか、是非ともアニメで見てみたいです。そのためにはアニメ2期を待つしかありません。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)