人気作品『カレイドスター』。日本ではあまり馴染みのない、サーカスとミュージカル、マジックを合わせた「カレイドステージ」を舞台に、俳優、女優、演出家など「カレイドステージ」に関わる人たちの成長を描いた作品です。
今回ご紹介させて頂く「ユーリ・キリアン」は、アニメ第1期では、カレイドステージのトップを担う俳優でした。甘いマスクを持ち、王子役のとても似合う役者で女性からも大人気です。

⇒ユーリ・キリアンとは?(カレイドスター)
http://www.charapedia.jp/character/info/17753/

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■優しい王子様

 「ユーリ・キリアン」は、カレイドステージのトップ役者であるカレイドスターです。見た目はとても綺麗で優しく、王子役がぴったりで女性からも大人気です。
主人公の「ソラ」が、ハプニングで初めて舞台に立った際に、トランポリンから落下しそうになりますが、それをユーリが助けに入ります。そして、ソラに「こっそりお客様に手を振って」と、指示するスマートさ・・・。結局その事で「ソラ」は責められてしまうのですが、それを庇うユーリの優しさに、またまた女性ファンは歓喜なのです。

■悪魔の復讐?

 アニメの第一期半ばで、カレイドステージは「ユーリ」によって買収され、今までの大技を駆使した迫力あるステージが出来なくなります。実は「ユーリ」は、“カレイドステージのオーナーが無理な演技をつけた事が原因で、父親が演技に失敗し死んだ”と思っており、オーナーからステージを奪う事を“復讐”としていました。演者の死なない舞台、安全な舞台を目指したユーリの舞台は成功するものの、今までのような迫力は無くなってしまいます。


 その後、ソラが再び大技をおこなう事、またその過程において、ユーリの復讐心は変化していきます。アニメ2期になると、ソラの新しいパートナー「レオン」との確執も描かれ、ユーリの冷たい一面が前面に押し出されます。“冷たい悪者”のように描かれる一方で、その裏では誰よりもステージを愛し、演者を守る気持ちを強く持っている「ユーリ」。どこか気持ちが分かるだけに、彼の姿をとてもじれったく感じたものです。

■和解のステージ

 優しい王子のような性格から、悪魔のような性格へと変化していった「ユーリ・キリアン」。アニメ終盤になると、「ソラ」の“争いのないステージ”を目指す姿に惹かれ、敵対していたオーナーや「レオン」と和解していきます。
一度恨んだ相手を赦す事は、とても難しいと思いますが、それを乗り越えて相手を認め、自分の過ちに気がついた「ユーリ」は、演者ではなくカレイドステージを支える立場になります。たとえ、ステージに立つのが「レオン」であっても、きちんと公正に導く姿は、まさに王子のようであり魅力的で格好良いです。「ユーリ・キリアン」の変化、成長、魅力たっぷりの姿、是非一度ご覧になってみて下さい。特に女性はしびれると思います。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:skhalu(キャラペディア公式ライター)