絵本『ねずみくんのチョッキ』の作者・なかえよしをと画家・上野紀子夫妻の展覧会『なかえよしを+上野紀子の100冊の絵本展』が、8月2日から神奈川・神奈川近代文学館で開催される。

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同展では、1974年の刊行から今年で40周年を迎える絵本『ねずみくん』シリーズを中心に、同シリーズの既刊30冊を含む、なかえと上野が紡ぎ出した数々の絵本から選ばれた100冊を紹介。
さらに、日本より先にニューヨークで出版され、夫妻の活動の原点になったという『ELEPHANT BUTTONS』の初版本や、「ねずみくん」シリーズのストーリーサムネイル、ラフ案など、創作活動の現場を伝える資料を展示。また、二人の仕事の大きな軸のひとつであるシュルレアリスムの作品について、100号キャンバスの油彩画『チコ』『宇宙』や芸術家・瀧口修造との交流を示す資料などを交えて紹介する。

現在「ねずみくん40周年おめでとう 絵手紙コンテスト!」の作品を募集しているほか、会期中には巖谷國士による講演会『絵本のシュルレアリスム』や、なかえよしをによる講演会『オブジェとしての絵本』が行われるほか、ギャラリートークも予定されている。