独・ポルシェが1948年に製造を開始、車名に同社の名を冠した初のスポーツカー「356」。
ポルシェ356の初期モデル(トヨタ博物館所蔵)滑らかな流線型のボディはVWビートルのデザインを手掛けたデザイナーによるもので、1965年まで生産された約7.6万台のうち、現存する個体は僅かとなっており、希少だけに価格が高騰しています。
車両サイズは全長3,870mm、全幅1,660mm、全高1,300mmで、ホイールベースは2,000mm。
初期モデルの車両重量は585kg~680kgと軽量で、車体後方に1.1L空冷水平対向4気筒OHVエンジン(40ps/7.15kgm)を搭載しており、4速MTとの組み合わせにより最高速度は約140km/hに達したそうです。
●オリジナルの356から型取りしてボディフォルムを忠実に再現ポルシェ356をオマージュした「660speedster」のフロントビューそうしたなか、愛知県東郷町に拠点を置く輸入車販売店「ラダーインターナショナル」が、もっとカジュアルに洒落を利かせたものが出来ないか?と考え、軽自動車をベースに“ポルシェ356”を忠実に再現した「660speedster(スピードスター)」を開発。2021年12月23日から販売を開始しました。
初代ダイハツ「コペン」のエクステリアベースモデルは明かされていませんが、初代コペンと思われ、車体サイズは全長3,960mm、全幅1,670mm、全高1,260mmと、オリジナルの356に近く、5ナンバーサイズの普通車登録となっています。
ポルシェ356をオマージュした「660speedster」のエクステリアポルシェ356のボディから細部に渡って型取りするなど、オリジナルを忠実に再現することでレトロ感を漂わせていますが、ベースが国産軽自動車だけに、より普段使いに適していることは言うまでもありません。
また、オリジナルが手動の幌を装備するのに対し、「660speedster」は電動ハードトップを実装しており、ボタン1つでルーフの開閉が可能で気軽にオープンドライブを楽しむことができます。
ポルシェ356をオマージュした「660speedster」のリヤビュー車両価格は398.8万円(税別)と比較的リーズナブル。
ボディカラーはシルバーMをはじめ、ベージュ、黒、白、赤の全5色(他のカラーを希望する場合は15万円高)が用意されています。
ポルシェ356をオマージュした「660speedster」のサイドビューポルシェの名を冠した初のモデルである「356」には他にもレプリカが多く存在するなど、愛好家が多いことでも知られていますが、車両価格が高額であり、気軽に扱うには不向きなだけに「660speedster」はそうした観点で魅力的な存在と言えそうです。
【関連リンク】
660speedster
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