SUBARUの新型「WRX S4」は、革新を超えた「The Fun to with AWDパフォーマンス」の実現を掲げました。その価値を示す力強いスタイリングの意図はどこにあるのか、エクステリアデザインを担当した源田氏にお聞ききしました。
●より個性を極めるために── まずはじめに、新型のデザインコンセプトについて伺います。従来の「Dynamic×Solid」を進化させた「BOLDER」に加え、今回は「Aggressive(攻撃的)」がテーマとして掲げられましたが、これらの関係について教えてください。
「「Dynamic×Solid」は、グローバルでスバル車全体の認知度を高めるために掲げたもので、すでに一定の成果を得ています。ただ、その一方で車種ごとの個性が薄まり、似たような表現になってしまった。そこで、その進化の幅を広げるのが「BOLDER」です。その上で、WRX S4の「パフォーマンスを極める」という商品コンセプトをデザインに反映したキーワードが「Aggressive」となります」
面の流れと内圧から張り出すデザインイメージ── 新型は、開発の途中からコンセプトカーである「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT(以下「VIZIV」)」の再現を目指したと聞きます。当初は「Aggressive」な案は出なかったのですか?