「デ・トマソ」といえばスーパーカーのパンテーラを思い浮かべる方も多いでしょう。

ダイハツではエンジン供給でアライアンスを組んでいたデ・トマソとのコラボである「シャレード・デ・トマソ」というコンセプトカーが初代シャレードをベースに仕立てられ、1981年の東京モーターショーに出展。

市販車は「シャレード・デ・トマソ・ターボ」として2代目シャレードに設定され、赤と黒のボディは鮮烈な印象を残したという方も多いのではないでしょうか。なお、2代目シャレードは、世界初の3気筒ターボというのが訴求ポイントのひとつでした。

また、いかにも昔のスポーツグレードっぽい車名のミラ「TR-XX(アバンツァート)が1997年に登場しています。軽自動車天国である北関東出身の私は、後方からミラターボが見えると、早々に軽自動車に先を譲るインパクトが顔つきにもあったのを覚えています。

2017年の東京オートサロンでダイハツが披露する「SPORZA(スポルザ)」シリーズは、「シャレード・デトマソ」、「TR-XX」の要素を現代仕様として復活。

写真を見るだけでもインパクト大ですが、赤×黒の専用ボディカラーにゴールドのアルミホイールの組み合わせで「上質なスポーツテイストを演出」としているのが現代流でしょうか。

スポルザ・シリーズはブーン・シルク、トール、ムーヴ・キャンパス、コペンがベース車として用意されています。

シリーズ名からして分かりやすい「Grand Custom(グランドカスタム)」も出展。こちらは、専用メッキパーツや大型LEDフォグランプで圧倒的な存在感を表現されているだけでなく、優美さも兼ね備えていて、新たなカスタムの可能性を提示。トール、タント、ムーヴの各カスタムモデルがベースとなっています。

ライフスタイルを「ゆるく、のんびり、スローに楽しむため」という今時の草食系? に向けたような「Beach Cruisin’(ビーチクルージン)」は、専用ボディカラーとオリジナルのラッピングでテイストが特徴。ブーン、ムーヴ・キャンパスに設定されています。

一方、マット仕上げの専用ボディカラーとオリジナルのDラッピングが特徴の「CROSS FIELD(クロスフィールド)」シリーズは、「大人の趣味人」が遊びのフィールドをさらに広げるというコンセプト。キャスト・アクティバ、ウェイクがベース車。11台ものコンセプトカーを出展するダイハツ・ブースも幅広い層から注目を集めそうです。

(塚田勝弘)

画像付き元記事はこちら:「デ・トマソ」、「TR-XX」がダイハツ「SPORZA」シリーズで復活!?【東京オートサロン17】(http://clicccar.com/2016/12/23/429185/)