藤井快 引退のイメージは湧かない
※本記事では、CLIMBERS編集部が取材協力した「au × CLIMBING」公式サイトに掲載されるTEAM au各メンバーへのインタビュー<藤井快編>前半パートを公開します。2週連続の表彰台も……挙がった多くの改善点
まずは3月に行われた国内開幕戦のボルダリングジャパンカップ(以下BJC)の感想から教えてください。
「実力不足を痛感させられたと言いますか。自分のできること、できないことを明確にされたような大会でした。特にコーディネーションの動きや、完登目前に終わった決め切れなさに改善点を感じました。それと、僕は胴体が壁から外側に吐き出されるような状態がすごく苦手で。手と足が近くにあるとそうなりやすいので、その距離感の調整をうまくしていきたいです」

3位という結果自体はどう評価していますか?
「表彰台には乗れたので最低限の目標は達成できたと思いますけど、あの大会は(同じTEAM auの楢崎)智亜がめちゃくちゃ強くて、さすがにへこみましたね(笑)。決勝はただ一人全完(全課題完登)での優勝でしたし、僕がまったくできなかった課題がたくさんあったので、そういうところでの差も感じました」
ボルダリングにおける今の自身の長所と短所について教えてください。
「短所は言い出したらキリがないんですけど、今一番意識しているのは上半身と下半身のバランスの悪さですかね。これは、先ほど触れた手と足の距離感の話とも繋がる部分です。長所は……正直ない、と言いたいところです(苦笑)。練習でも調子が良いと思う時はたまにしかなくて、智亜とかと一緒に登ると圧倒的な差を見せつけられてしまうこともあるので」