軍事とIT 第280回 地理空間情報(7)意図せざる地面との接触を回避する

そこで米空軍は2014年から、F-16ファイティングファルコンにAuto-GCAS(Automatic Ground Collision Avoidance System。AutoGCASと書くこともある)を導入した。GCAS(Ground Collision Avoidance System)は、地表に向けて急接近している時に警報を発するだけだが、Auto-GCASでは回避機動まで自動的にやってくれる。

米空軍が明らかにしたところでは、1992~2004年にかけて合計34機のF-16を事故で喪失して、24名の犠牲者を出している。また、F-16の事故喪失事例のうち75%がCFITに起因していたとの話もある。そこでAuto-GCASの開発に取り組んだわけだ。その後、F-16に加えてF-22もAuto-GCASを導入した。

ただし、自動的に回避機動をとるといっても簡単な仕事ではない。「どちらに向けて回避するか」を判断しなければ、それはそれで危ない。しかし、地形データが手元にあれば、「どちら側なら障害物がないか」がわかる。ここでもまた、地形データという名の地理空間情報が役に立つ。

このAuto-GCASは、F-35にも導入する計画になっている。F-35はもともとGCASを備えていたが、それは前述したように警報を発するだけだ。Auto-GCASが加われば自動回避が可能になるので、安全性が向上する。

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