コンピュータアーキテクチャの話 第410回 国産スーパーコンピュータの歴史 - 世界初の1GFlops超の商用スパコン「VP-400」

コンピュータアーキテクチャの話 第410回 国産スーパーコンピュータの歴史 - 世界初の1GFlops超の商用スパコン「VP-400」
○VP-100/200をアップグレードしたVP-400とEシリーズ

富士通は、1985年4月にVP-200の2倍の性能を持つVP-400を発表した。ピーク演算性能は1142MFlopsで、商用機としては世界で初めて1GFlopsを超えたマシンである。

VP-400はVP-100/200と同じテクノロジを使っているが、演算パイプラインを倍増して演算性能を倍増し、メインメモリの容量、Way数を倍増したマシンである。

また、富士通はVP-400と同時にピーク演算性能が142MFlopsの普及版のVP-50を発売した。

さらに、富士通は1987年7月に高速ベクタメモリとベクタパイプラインを追加したVP-30E、VP-50E、VP-100E、VP-200E、VP-400Eを発売した。このアップグレードで、VP-400Eのベクタ演算パイプラインは6本となり、ピーク演算性能は1700MFlopsに向上した。
○野辺山の超高速フーリエ変換・相関スパコンFX

話が少し横にそれるが、富士通は1983年にFXという超高速のフーリエ変換・相関計算を行う装置を開発している。FXは、現在は国立天文台となっている野辺山電波天文台の近田義廣先生が考案した宇宙からのミリ波受信信号を処理するための専用装置である。なお、近田先生は重力多体運動を解析するGRAPEという専用装置のアイデアを出されたことでも有名である。なお、このGRAPE LSIの開発は理研で現在も続けられている。

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