騙されない投資家になるために 第52回 イギリスのEU離脱問題、ポンドの行方は

騙されない投資家になるために 第52回 イギリスのEU離脱問題、ポンドの行方は
投資の初心者が知っておくべきこと、勘違いしやすいことを、できるだけ平易に解説しようと思います。今回はイギリスのEU離脱問題によるポンドの影響について取り上げます。

英国がEU(欧州連合)から離脱する、いわゆるブレグジット(BREXIT)の行方が引き続き不透明です。2016年6月の国民投票でブレグジットが決定してから、離脱の仕方に関して英国とEUが交渉を続け、ようやくメイ前首相とEU代表が合意に達しました。

英国は10月31日にEUを離脱するか


しかし、その「離婚」協定案を英国議会が今年に入って再三にわたり否決。6月にメイ首相が辞任し、7月にジョンソン首相が誕生しました。ジョンソン首相はEUと交渉を続ける一方、協定案の合意の有無にかかわらず、新たな期日となった10月31日(3月29日から延期)にEUを離脱すると主張しています。

一方、議会は「合意なき離脱」を阻止しようとしており、合意がない場合は離脱期日の来年1月末までの延期をEUに要請するようジョンソン首相に義務付ける法を成立させました。ただし、その法がどれだけ有効かには疑問の余地があるようです。

最終決着に3つのシナリオ


さて、ブレグジットの期日が延期される、それも長期間延期される可能性もあるものの、最終的な決着は、(1)「離婚」協定で合意して秩序ある離脱、(2)合意なき離脱、(3)離脱の撤回、のいずれかになるはずです。

「離婚」協定で合意すれば、2020年末までの移行期間が設けられており、スムーズな離脱が予想されます。他方、合意なき離脱の場合、英国とEUの従来の取り決めは即座に解消されます。貿易においても、英国はEU加盟国間の特権的な待遇を失うため、物流や医薬品などの供給に大きな障害が生じると懸念されています。

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