
今は、スタートアップ経営が忙しく、山まで行く時間が惜しく、平地での活動に重心を移してしまいましたが、でも、あの苦しさと、達成感は本当に得難い経験だと思っています。
ヒルクライムを速く走るには「パワーウェイトレシオ」という指標がとても重要になります。簡単に説明すると、以下のようになります。
パワーウェイトレシオ=自転車を漕ぐパワー/(自分の体重+自転車の重量)
私は、自転車を漕ぐパワーが280W で、体重67kg+自転車の重量6.5kgで、パワーウェイトレシオが3.8w/kgになります。1kg当たり3.8Wで支えている事になり、この値が高いほど、1kgを支えるパワーが大きいことになるため、山を登るのに有利になります。つまり、ヒルクライムでは自分の体重を軽くする必要がありますし、自転車も軽い仕様にすることが、速く走る秘訣になります。
一方、平地での高速長距離巡行(仮にトライアスロンのような平地高速巡行としましょう)では別の指標が重要になります。それは、FTP(Functional Threshold Power)、直訳すると機能的な閾値(いきち)のパワーになります。自分が1時間出力し続けられる限界のパワーであり、持久力を見るための指標です。この値が高いほど、ずっと高速で巡行し続けることができるのです。