あの駅には何がある? 第15回 現代にも受け継がれる海軍の系譜 呉駅(JR呉線)

あの駅には何がある? 第15回 現代にも受け継がれる海軍の系譜 呉駅(JR呉線)
       
2019年11月に101歳で没した中曽根康弘元首相は、戦前期に海軍主計中尉に任官された。赴任地は、鎮守府のあった広島県呉市。言わずと知れた軍港の街だ。1989年に開庁した呉鎮守府は、今年100周年を迎えた。三方を山に囲まれた呉港は敵から狙われにくく、軍事機密も漏洩しづらいという地理的な要件を兼ね備えている。そうした理由から天然の要塞として海軍に重宝され、それが鎮守府を設置した理由とされる。

呉は大日本帝国の海軍にとって重要拠点であり、そのために呉鎮守府の長官は海軍内でも実力者が任官されるならわしになっていた。長官の官舎は鎮守府から少し離れた小高い丘にあり、そこは入船山と呼ばれる。現在、入船山一帯はミュージアムとして一般公開されている。

鎮守府が開設されると、たちまち呉は海軍の街として発展。1907年には、西洋建築の様式を取り入れた赤レンガ造の2代目庁舎が建設される。呉は世界の一等国に列するために富国強兵に邁進する明治政府の思惑と、軍拡という世界的な潮流に乗り急速に都市化していった。軍人だけではなく、軍需工業に従事する労働者も多く居住するようになった。そうしたこともあって、呉の街は規模を拡大した。

呉の軍都化は、鉄道によっても加速していく。1903年に海田市駅―呉駅間が開通し、県都・広島市と呉は結びつきを強くした。そして、両都市間の物資輸送が盛んになる。現在の呉線にあたる同区間は政府によって建設されたが、海田市駅で接続する山陽本線が私鉄の山陽鉄道によって運行されていた。それを理由に、同区間も山陽鉄道が運行を担当した。
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2019年12月27日の社会記事

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