
いわゆる「コロナ後」の新生活様式、在宅時間が長くなったことで「巣ごもりトレーダー」が増えているとされます。そんな「巣ごもりトレーダー」でも、20年以上あるFX時代の為替相場の歴史を「早わかり」できるように、これまで連載で書いてきたことを整理してみました。今回はその後編です。
リーマン・ショックを前後して、豪ドル/円は3カ月で約5割暴落した
2008年に起こった「リーマン・ショック」。それを前後して、当時FX投資家から大人気となっていた豪ドル(通称オージー)/円は、約3カ月で1豪ドル=100円台から50円台へ大暴落となりました。「リーマン・ショック」におけるFX界の「大事件」といえる出来事だったでしょう。
リーマン・ショックの株暴落が終了した後も米ドルの下落は止まらず、1米ドル=75円まで続落した
「リーマン・ショック」の株安は、NYダウの場合は2009年3月で終わりました。ところが、反発に向かう株価を尻目に、米ドル/円は下落が続き、ついにはそれまでの戦後円最高値、1米ドル=80円を更新する展開に向かったのです。「リーマン・ショック」を受けた「100年に一度の危機」から脱出するための米国の積極的な金融緩和が、米ドルを下落させる要因になったと見られました。