
そもそもふるさと納税とはなにか、どんなメリットがあるのか、利用方法や税金の計算方法、各自治体の返礼品の紹介など、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際にふるさと納税をやってみて感じたことを交えながらお伝えいたします。
「ふるさと納税」制度は何のために作られたのか?
現在、日本では、「東京一極集中」と言われ、他の地域から人口の流入が進んでいます。しかし、地方で生まれ、小学生や中学生時代を生まれ故郷で過ごしたという人も多いのではないでしょうか。
そして子供の頃には認識がなかったとしても、地域の自治体から医療や教育など様々なサービスを住民として受けていたのです。しかし成長して進学や就職を機に、生まれ故郷を離れ、東京などの都会で生活をして、そこで税金を支払っているという人がたくさんいます。
結果、都会の自治体は税収が増えますが、生まれ故郷の自治体には、税収が入りません。
そこで、「今は、都会に住んでいるが、自分を育ててくれた「ふるさと」に自分の意思で、いくらでも納税できる制度があってもよいのではないか」(出典:「ふるさと納税研究会」報告書という問題提起があり、議論を重ねった結果「ふるさと納税」制度が生まれました。