
前回のコラムでは、概算として「全額控除されるふるさと納税額の年間上限額」を表で示しました。今回は、より具体的な計算方法をお伝えいたします。
具体的な控除額の計算方法
ふるさと納税で受けられる控除は基本的に「所得税からの控除」、「住民税からの控除[基本分]」、「住民税からの控除[特例分]」の3種類となります。そして3つで出される控除額を合算した金額が、ふるさと納税で受けられる控除額となるのです。
所得税からの控除額+住民税からの控除額[基本分]+住民税からの控除額[特例分]
なお、住民税からの控除額などには例外がある場合もございますので、下記にて説明いたします。ひとつずつ計算式を見ていきましょう。
【1】所得税からの控除額について
所得税からの控除額=(ふるさと納税額-2,000円)×所得税の税率
ふるさと納税の控除対象となる金額(寄附金)は、総所得金額等の40%が上限です。そのため、会社員Aさんの所得が500万円の場合、500万円×40%=200万円が控除の対象となるふるさと納税額の上限額になります。