
吸い込んだ空気を綺麗にして吐き出す
ミライは水素を燃料として走行する燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)だ。初代の発売は2014年末で、今回の新型が2代目となる。
水素は水を電気分解するなどの方法で取り出せる。その水素をガソリンを給油する要領でタンクに充填しておけば、FCVを走らせることができる。仕組みとしては、水素と酸素を反応させることで発電し、作った電気でモーターを回して走る感じだ。酸素と水素の反応で発生するのは水だけで、CO2は生み出さない。その原理については、下の式をご覧いただきたい。
「H2+1/2O2→H2O」(Oはアルファベットのオーです)
というわけで、トヨタのミライは、発電のために空気を吸い込みながら走る乗り物だ。その空気を、吸い込んだ時よりも綺麗にして排出するための「空気清浄機能」を、新型ミライは搭載している。
具体的には、車両の前後に装着する「フィルター」で空気清浄を行う。装着するのはケミカルフィルターとダストフィルターの2種類。「ケミカル」で有害な化学物質を除去し、「ダスト」でほこりとPM2.5レベルの細かい粒子を吸着する。