
本連載では、法務・税務・起業コンサルタントのプロをはじめとする面々が、副業・複業、転職、起業、海外進出などをテーマに、「新時代の働き方」に関する情報をリレー形式で発信していきます。
今回は、中小ベンチャー企業などへの経営コンサルティングのかたわら、デジタルハリウッド大学院客員教授、グロービス・マネジメント・スクール講師、パートナーCFO養成塾頭等も務める高森厚太郎氏が、ミーティングを活性化させる「論点整理」のスキルについて語ります。
数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO、高森厚太郎です。
今回は、「『ファシリテーション』のスキルと、必要なマインドやプロセスは? 」で取り上げた、「議論を活性化する」ために効果的な、「論点整理と議論の見える化」について詳細を説明したいと思います。
議論の活性化には「論点整理」が重要
「議論の活性化」はミーティング、幹部クラスが参加する経営会議など企画検討や意思決定するミーティングでは特に期待されます。そして議論を活性化するために、効果がありファシリテーターとして腕の奮い甲斐があるのが「論点整理」です。
論点を整理する目的には二つあります。一つは「議論の全体像と現在地を示す」ことです。