
11月30日に開催されたオンライン記者会見にて森田氏は「収益構造の改革や、不採算事業の見直しなどにより、2020年中計(中期経営計画)の目標である営業利益5%も視野に入ってきた。この流れを止めずに加速させることが、今、自分が求められていることだ。現在策定を進めている次期中計では、グローバルレベルでのR&Dに加え、技術力を事業収益につなげるための事業開発力強化など、成長を起点にした収益構造の改革を進めたい」と、新社長就任への意気込みを語った。
このタイミングでの役員異動の理由について、新野氏は「2020年中計の区切りがついた。また、新型コロナウイルスの影響を受けニューノーマルに直面している現状において、新しい体制で新しく経営戦略を立て直すにはいいタイミングだと考えた」と説明した。
森田氏は、1983年3月に東大法学部を卒業、同年4月にNECに入社、海外事業部門に配属。1990年に同社初となる海外でのM&Aに携わり、2016年からは、CGO(チーフグローバルオフィサー)の立場として成長のためのM&A戦略の立案、投資実行のための体制強化に尽力してきている。2018年からはCFOとして2020中計の達成に向けて、M&Aに加えて、構造改革や収益改善の施策に携わってきている。