
続々と交換レンズが登場するニコンZマウント。大口径、ショートフランジバックのミラーレスカメラ専用設計のため、どのレンズも高性能かつ高画質なのがポイントです。2020年12月に販売が始まった「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」もその1本です。
50mmの標準レンズとしてはかなり大きくて重たいのですが、実写するとそのワケが分かりました。開放F1.2という薄いピント面はとてもシャープなのに、その前後はスムーズで奥行きを感じさせるとてもシルキーなボケ味なのです。思わず唸ってしまうほどの写りを見れば、このレンズが欲しくなってしまうでしょう。
ミラーレス一眼カメラ専用設計とすることで理想的な光学設計にでき、描写性能の向上につながっているのです。画面中央部はもちろんのこと、周辺部までしっかりと描写する「像面平坦性」も高く、豊かで大きいボケを実現しながら、高い点像再現性、軸上色収差の低減、高い逆光性能と、理想のレンズに仕上げられているといえるでしょう。