
Kyoto Roboticsは、3次元ビジョンで物体を認識し、AIを活用した制御システムで事前のティーチング作業・対象物情報の登録が不要な知能ロボットシステムの開発を行ってきた2000年創業の立命館大学発ベンチャー企業。99.99%の物体認識率という3次元ビジョンシステムや積み付けアルゴリズム、モーションプランニングのAI技術などを活用することで、完全自動化が難しいパレタイジング、デパレタイジング作業を中心に国内で400台以上の納入実績があるという。
一方の日立は、同社の強みであるITとOTのシームレスな接続とデジタル技術を活用したトータルソリューションの総称として「Lumada」をかかげ、Lumada事業のグローバル展開を進めてきた。2019年には製造現場の自動化ニーズの高まりから、トータルソリューションの提供に欠かせない分野としてロボットSI領域の強化を図るため、アメリカのロボットシステムインテグレーターであるJRオートメーションを買収するなど、積極的な事業強化を図ってきている。
今回の買収も、Lumadaの推進とロジスティクス・FA分野の強化を目指したものだと日立では説明しており、これを機に同分野の自動化領域における技術のトッププレイヤーを目指すとしている。
具体的には、Kyoto Roboticsの技術との融合を進め、シナジーの創出をはかり、製造現場での無人化ソリューションのさらなる強化を進めていきたいとしている。例えば、日立が開発した小型無人搬送ロボット「Racrew」と組み合わせる形で物流センターにおけるトータルソリューションの提供などを順次行っていくことを計画しており、それにより未開拓顧客への提案機会の獲得を推し進め、今後も拡大が期待されるロボット市場でのさらなる顧客獲得を目指していきたいとしている。
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