うつ病や統合失調症患者の脳脊髄液中ではLPA-DHAが低下していることが判明
拡大する(全1枚)
熊本大学、国立病院機構呉医療センター(呉医療センター)、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の3者は9月3日、うつ病および統合失調症患者において、脂肪酸1本で構成されるリン脂質「リゾリン脂質」の代謝異常についての調査を実施したところ、オメガ3系脂肪酸「ドコサヘキサエン酸」(DHA)を含む「リゾフォスファチジン酸」(LPA)が健常者と比較して低下していることが確認され、特にうつ病の病態に強く関与していることが示唆されたと発表した。

同成果は、呉医療センター 臨床研究部の大盛航医師(現:広島大学)、東京大学大学院 薬学系研究科 薬科学専攻 生物薬科学講座の可野邦行助教、NCNP メディカル・ゲノムセンター バイオリソース部の服部功太郎部長、呉医療センターの梶谷直人研究員(現・熊本大大学院 生命科学研究部(医)特別研究員)、呉医療センターの岡田麻美研究員、熊本大大学院 生命科学研究部 神経精神医学講座の朴秀賢准教授/副診療科長、NCNP 神経研究所 疾病研究第三部の功刀浩客員研究員(帝京大学 医学部精神神経科学講座/帝京大医学部附属病院 メンタルヘルス科教授兼任)、東大大学院 薬学系研究科 薬科学専攻 生物薬科学講座の青木淳賢教授、熊本大大学院 生命科学研究部 神経精神医学講座の竹林実教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、神経精神薬理学的薬剤を扱う学術誌「International Journal of Neuropsychopharmacology」に掲載された。