中央線「昭和グルメ」を巡る 第117回 1978年創業の老舗レストラン「多花美」(高尾)
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いまなお昭和の雰囲気を残す中央線沿線の穴場スポットを、ご自身も中央線人間である作家・書評家の印南敦史さんがご紹介。喫茶店から食堂まで、沿線ならではの個性的なお店が続々と登場します。

今回は、高尾のレストラン「多花美」をご紹介。

○昭和レトロそのものな店名

以前、高尾の「高尾名店街」内にある「おしゃれとコーヒー オルム」という喫茶店をご紹介したことがありました。実はそのときから、同じフロアで営業しているレストランのことがすごく気になっていたんですよ。

なぜって「多花美(たかみ)」という名のその店は、まさに昭和レトロそのものだったから。

ビルの階段を登るとすぐ左側。通路側は大きなガラス張りの窓になっており、開放感があります。でも、その窓を遮るようにアンパンマンのゲーム機、そして14台ものガシャポンが並んでいるあたりがなかなかシュール。

とはいえ昭和のレストランの定番メニューがずらりと並ぶショーケースをチェックしてみれば、ここが歴史のある店であることは容易に想像できます。だから2年間ぐらい、このお店のことが頭からずっと離れなかったんですよ。てなわけで、ついに行ってまいりました、高尾まで。

店内は入り口右側が厨房になっていて、その向かいにはカウンター席も。けれど、そちらは常連さんでない限り座れそうもなさそうですね。でもご安心を。左側に目をやれば、テーブル席がずらりと並んでいるのですから。

4人用席が、窓際に4卓、奥の壁際にも3卓。その間の中央部分には10人用のテーブル席がふたつあり、さらには左奥にも4人用席2卓に6人用席1卓。外から見るよりも広々としているため、席と席の間にも余裕があるのです。これならDJ機材を持ち込んで、貸し切りパーティーなんかも余裕でできそうですな。