社会人でも意外と知らない! 選挙のギモン 第1回 衆議院と参議院に分かれているのはなぜ?
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7月10日の投開票が決定した参院選。民意を反映させる重要な機会だが、社会科の授業を離れてから幾年月、国政選挙にまつわる単語や仕組みについて実はあまりよくわかっていないという人も少なくないはず。

そこでマイナビニュース読者のアンケートであがった参議院や選挙に関するギモンについて、全5回にわたって名古屋大学の斎藤一久教授に回答・解説してもらった。第1回目の今回は、日本の国会は「なぜ参議院と衆議院に分かれているのか?」という初歩的なところから。二院制のメリット・デメリットや、それぞれの役割の違いなどを見ていこう。

○■衆議院と参議院に分かれている理由を知ろう!

――衆議院・参議院は何が違うのでしょうか?

前提に、衆議院・参議院は国会として共同して仕事をすることもありますが、法案や予算を審議するのはそれぞれが独立して行っています。違いとしては、人数や立候補できる年齢など異なる点はあるものの、着目すべきは「解散の有無」と「任期」です。参議院は任期6年(3年ごとに半数を改選)、対して衆議院は任期が4年、かつ解散もあるので、平均するとおよそ2~3年ごとに選挙を実施しています。

衆議院は解散があることから、直近の国民の意見を反映していると言われています。そのため衆議院には参議院よりも優先的な権利があり、それを「衆議院の優越」と言います。例えば、予算は衆議院に先に提出されなければなりません。また、内閣総理大臣を誰にするか決める際に衆議院と参議院で意見が一致しないまま10日経った場合、衆議院の決定がそのまま国会の決定となるのです。