同作は冨樫義博による同名コミックの舞台化作。
○■『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 2 公開ゲネプロの取材にキャスト登場
演出の山崎は「大前提として原作がとにかく面白いので、それを素直にしっかり余すことなくやるというのを今回も心がけました。隅から隅まで楽しめるとは思います」と自信を見せる。「お客さんや読者の方が初めて『HUNTER×HUNTER』を読んだ時、見た時のワクワク感を劇場でもう1度再現したいなというのが大きくて、物語は全部知ってるんですけど、『HUNTER×HUNTER』を読んだ時の驚きとかワクワクとか悲しみとか喜びとか、いろんなものが前作よりパワーアップしているので、そこをより見てほしいなと思います」とアピールした。
小越は「鎖を具現化するということで、原作のように鎖を触ったり書いたり舐めたり……してないんですけど、見どころがたくさんあります」とジョークも。「復讐や仲間の眼の奪還に向き合いながらも、ストーリーを通して見ていると、クラピカが果たして正しいのか、旅団がみんな悪いのかわかんなくなってきたりもしたんですけど、『1番恐れるのはこの怒りがやがて風化してしまわないかということだ』というように、怒りや復讐心は核に持ちながら、孤独に戦っている部分はもちろん、素敵な仲間がいて仲間に救われている部分を大切にできたら」と意気込んだ。
その言葉に、太田は「しっかりしてますね」と感心。「僕はクロロ、幻影旅団がなぜこうなったのか、一体何がそうさせたのかを想像しながら稽古していたなという感じです。一見強そうなんですけど、強さに秘めた弱さとか揺らぎとか、悲壮感とか孤独とか絶望とか。その中でも希望を見出そうとしますけど、もがいた感じというか、クロロとして幻影旅団として、人間らしく演じられたらいいなと思っております。頑張ります」とコメント。
また大友が「ハンター試験編でヒソカに悔しい思いをさせられたゴンが成長して、念を覚え、ようやくヒソカと戦えるというゴン自身のワクワク感や、ドキドキしながら一発でもパンチを喰らわせてやりたいという心意気を表情とかで表現できるように頑張ったので、ぜひそこを見ていただけたらなと思います」とコメントすると、丘山は「かわいい。
阿久津は「前作にはなかった“念”が新しく出るということで、稽古場の時から、水見式のシーンとかロマンが詰まってる。俺たちもうわっと感動するような演出になっている」「旅団チームは重い話になってるので、ゴンとキルアの喧嘩するシーンだったり、お互い影響し合って成長していく姿も。至恩とも前作より絆も深まっていると思うので、そういうところがお客様に伝わればいいなと思います」と明かす。近藤は「冒険の話なので、童心を忘れずに子供の気持ちで稽古場に……」と懐に仕込んでいた小道具を取り出し、周囲は苦笑。「こういうものも出てきます。ビートル07型と言いまして、小道具にもたくさん拘っております。しょっぱいもの食べた後甘いもの食べると休めるじゃないですか。そういう気持ちにできるように頑張ります」と宣言した。
最後に大友は「(約)1年前にこの場所で取材を受けた時より成長できたような、ゴンや他の役をしっかり見ていただけたらと思います。身長も伸びちゃって、重心を落としてしゃべってるんですけど。場面も同時進行でいろんな話が交差したりして、光の表現とかもすごくて、観ててワクワクするような舞台になっっていると思います。みなさんぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
東京公演は天王洲 銀河劇場にて3月16日~31日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて4月6日~14日。
○■キャスト
ゴン:大友至恩 キルア:阿久津仁愛 クラピカ:小越勇輝 レオリオ:近藤頌利
ノブナガ:村田充 フェイタン:平松來馬 マチ:秋野祐香 フィンクス:田鶴翔吾 シャルナーク:織部典成 シズク:佐當友莉亜 パクノダ:鳳翔 大 ウボォーギン:伊勢大貴
シルバ:北村圭吾 ゼノ:椎名鯛造
センリツ:岩田弘子 ネオン:櫻井佑音 ライト:和泉宗兵
ヒソカ:丘山晴己
クロロ:太田基裕