○■健二(岩城滉一)が苦手な水泳に挑戦
映画『ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春』は、人生の最期のページを意識し始めた71歳の主人公・福山健二(岩城)が一歩を踏み出して、様々な人との交流や新たな挑戦をはじめ、第二の青春を送ろうとする姿をオリジナル脚本で描く。
今回公開されたのは、水泳が苦手な健二の新たな挑戦を切り取った本編映像。最愛の妻(宮崎美子)を看取り、刻々と近づく人生の最期を意識し始めた健二は、シニア向けのコミュニティクラブに参加し、同年代の橋本(田山涼成)から水泳教室に誘われる。昔から泳ぐことが苦手な健二は躊躇するが、橋本の「できない事をできるようになるのは愉快じゃないですか?」という言葉に後押しされ、参加することに。
橋本と「お先にどうぞ」と押し付け合いながらゴーグルを付けて入水するも、水の中でもがいて前に進めない健二は、橋本にからかわれ「だから泳げないって言ったでしょ~!」と文句を言う。しかし、夢破れて水泳講師をする岸本香里(高月彩良)との出会いと心の触れ合いを通して、水泳を大切な「挑戦」であり「目標」だと考えはじめた健二に次第に変化が訪れる。
水泳シーンについて岩城は、「うまいか下手かは別として、もともと泳げるので、逆に泳げないように泳ぐ方が難しかったですね(笑)」と回顧。さらに、「何歳になっても、どんな状況にあっても、一日一日を楽しくしっかりと生きていくことは大切だと思うんです。この映画は特に同世代の方々にも観ていただきたい」と71歳で新たな挑戦を始める健二と自身を重ねながら同作に込めた思いを語った。