今回は鈴木にインタビューし、『ゴジラxコング』声優として心掛けたことを質問。「歯の本数をコントロールできる」という特技が飛び出しつつ、さまざまに翻弄される答えが返ってきた。
○映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』では「歯の本数から決めていった」
――吹き替えがお上手で「本当にもぐらさんなのかな?」と思いました。
マジっすか! そう言っていただけると嬉しいです。ちょっと苦労したんで、今回は。監督が「どういう感じで行くか」というので、歯の本数から決めていって、歯の本数が若干少なめな感じに落ち着いたんです。でも、歯が少ないのにリーダーみたいな役を演じたこともなかったので、そこで本当に苦労しました。なんとか監督の演出で乗り切れたかなと思います。
――声を出す時に歯の少ない人をイメージしたということですか? どのぐらいの本数で行くかコントロールできるんですか?
できます。「どういう感じにしましょう」ということだったんで、まずは「歯、どんぐらいでいきますか?」と。監督が「じゃ、今くらいで」と言ったのが、歯の本数少なめだったので。
――たしかに、そう聞くと、歯が少なめなイメージの声で、洋画っぽさもありますね。
でも、「少なめ」って思ってんの俺だけかもしれない。
――共演者の方々もいましたが、収録は一緒だったんですか?
別々で、1人でやってたので難しかったですね。でもスタジオに喫煙所があって、いい感じでタバコ休憩もいれてくれたので、ストレスなく臨むことができました。いい環境でした。
――今回、吹き替えのオファーが来た理由については、いかがですか?
もしかしたら、歯の本数かもしれないですね。
――そこですか!? 「どうして僕なんですか?」とか聞かなかったんですか?
やっぱ聞けないですよ! 恥ずかしくて。「どうして僕なんですか?」と聞いて、「いや、吉本さんのお付き合いで」とか言われる可能性もあるんで(笑)。そうなると、僕のモチベーションにも関わりますからね。「言わないでよ!」みたいな。
――でも、今回ほかに吉本の方も出られていませんし。
僕が知らないだけで、僕が真矢ミキさんの遠い親戚の可能性ありますからね。真矢さんはそれを知っててくれて、「ちょっとあいつ使っちゃってよ」みたいな感じで言ってくれたのかなって。
○俳優や声優としての才能に注目が集まる
――そうだったらすごいですが、もぐらさんは連続ドラマにも出られたり、いろんな才能を発揮されたりしているのかなと思いまして。俳優や声優の才能に注目されているんじゃないでしょうか?
自分ではわかんないですけど、皆さんの声が後押ししてくれると思いますし、どんどん皆さんが「もぐら、よかったな」と言ってくださると、次の仕事につながって生活が良くなっていくので、ぜひお願いいたします! お仕事いただけるなら、なんでもやります。ギャラとかもあるかもしれないですけど、〇〇〇も食います!
――そこまでは。
本当に何でもやりますんで!
――今回『ゴジラxコング』宣伝で、東京ドームで始球式までされるわけですし!(※取材は4月下旬)
これはびっくりしましたね。緊張します。東京ドームのマウンドですから。みなさんのおかげでなぜかそこに立たせてもらってるということで、巨人ファンの方にもに正直申し訳ないというか、本当は球場でお酒飲みながらアイドルとか見たいと思うんですよ。せめてそこをプラマイゼロぐらいにできるように頑張ろうとかなと思います。でも、本当にこんなことになるなんて思わないですよね? 「『ゴジラ』の吹き替えをやる人生になるとは」って感じですよ!
■鈴木もぐら
1987年5月13日生まれ、千葉県出身。2012年に水川かたまりとお笑いコンビ・空気階段を結成。2021年にはキングオブコントで優勝するなど話題に。俳優としても活躍の場を広げ、2023年にはドラマ『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』、2024年にはドラマ『PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~』にレギュラー出演している。
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