化け猫として人間社会に馴染んだあんずちゃんの日常を描いた本作。
そんな本作の公開を間近に控え、この日は招き猫の発祥の地と言われている東京・今戸神社でヒット祈願イベントを実施。キャストと久野監督、山下監督が本殿での祈願を終えた後、本殿を前にして報道陣向けのトークショーを行った。
主人公の化け猫・あんずちゃんの声を担当した森山は「パイロット版から数えると2020年に関わらせていただきました。この作品の撮影は2022年で、僕からしたら足掛け4年になります。まさかこんな大きな映画になって招き猫の発祥地でもある今戸神社でお披露目できる日が来るなんて思ってもいませんでした。面白いものですね」としみじみと振り返った。
本作は実写で撮影した映像からトレースし、アニメーションにする「ロトスコープ」という手法を採用。撮影現場でしか生まれないお芝居をアニメーションに落とし込んでいる。市川は「現場では稽古みたいな格好で、メイクもしませんでした。衣装もぬいぐるみの猫耳カチューシャと尻尾とベージュのTシャツと短パンでしたよね」と明かし、森山は「(スタイリストの)伊賀大介さんが衣装さんということをすっかり忘れてました(笑)」と苦笑い。
続けて森山は「ある種の自主映画感がすごかったですよね。
注目の子役・五藤希愛は、あんずちゃんが世話をすることになった少女かりんの声を担当している。2年前の撮影から現在は13歳となり、この日は再会した森山や市川から「大きくなったね」と驚かれたという。そんな五藤は撮影当時を振り返り、「森山さんとは初日からご一緒させていただきましたが、木に登るシーンがあって、その時に本当に高い木まで猫みたいに登っていったのをすごいな~と思って見ていました。本当にあんずちゃんだなと思いました」と森山の身軽さに驚いたといい、「試写で観た時、実際に撮影した現場の風景やお芝居の掛け合いや動きをロトスコープ手法を使ってこだわって描かれていることに感激しました。何より私が演じたかりんちゃんをアニメーションとして観られて本当に嬉しかったです」と笑顔を見せていた。映画『化け猫あんずちゃん』は、7月19日より全国公開。