エース「毎日楽しすぎるので悩むどころじゃない」

『M-1グランプリ2024』で準優勝し、一躍人気コンビとなったバッテリィズ。漫才の中から飛び出したエースのフレーズも話題を呼び、今年8月には“笑えるのに、なんか刺さる”名言を厳選した「『まいにち、バッテリィズ!』日めくり~エース語録 31本直球勝負!~」を発売した。2人にインタビューし、ポジティブ全開なエースや、エースの言葉を引き出して漫才を作っている頭脳派な寺家の魅力に迫った。


――日めくりカレンダーでエースさんの名言がまとめられましたが、エースさんらしさあふれる言葉を振り返ってどのように感じましたか?

エース:いいことを言ってるんですかね? 参考にならんやろってぐらい明るいですよね(笑)。何も考えてないだけやろって思いますけど。

寺家:これを見て元気になる方がいるんじゃないかなと思います。「納豆には4年に1回ぐらい挑戦する」というのもあって、これだけなんやねんと。名言じゃなくて、ただの宣言だなと思いました(笑)。

――エースさんは子供の頃からポジティブ思考でしたか?

エース:子供の頃はきっとみんな悩んでないと思いますけど、前からこんな感じです。今よりさらに、子供の頃は何も考えてなかったかもしれないです。

――大人になるにつれて悩みが増えてポジティブではいられなくなるという人も多いと思いますが、ずっとポジティブでいられている秘訣を教えてください。

エース:人と遊んだりしゃべったりするのが楽しいから、悩むどころじゃないって感じですね。毎日楽しすぎるので。

――ネガティブになりがちな人にアドバイスを送るとすると?

エース:楽しいことをたくさんしたらいいと思います。楽しいことの割合が少ない人が悩んでいると思うので。


――エースさんが特に楽しいと感じる瞬間は?

エース:仕事も楽しいですけど、それよりも同期とかと遊んでいるときが楽しいです。

――寺家さんはコンビとして活動していてエースさんのポジティブさをどのように感じていますか?

寺家:落ち込んでいるところを見たことがないかもしれないですね。ほかの芸人はよく落ち込んでいますが、そういうのが全くないので、すごいなと思います。

寺家、考えすぎる性格を「嫌ではないと思うように」

――寺家さんは考えすぎてしまうタイプだそうですね。

寺家:そうなんです。でも、プラスに向かうために考えているので、嫌ではないというか、そう思うようになりました。どうでもいいことでは悩まないわけで、それだけそこに愛があるということでもあると思うので。

――寺家さんの性格はどのようにして培われたと思いますか?

寺家:常に反省はしようという意識があるのだと思います。自己肯定感があまり高くないので、常に自分の粗探しをしてしまうところがあって。例えば、野球で4打数4安打したとしても、ここでこうしていたらツーベースだっただろうなとか、無理やり反省してしまうという思考回路になっています。

――最近反省したことは?

寺家:常に反省しています。例えば、休みの日に友達と遊ぶときも、ちょっと待たせてしまって嫌な思いをしてるんじゃないかなとか、そんなことをいつも考えてしまいます。


――エースさんもポジティブとはいえ、反省することも?

エース:それはもちろんあります。例えば、テレビに出演した後に、あのときこれを言えばよかったとか。

――寺家さんはエースさんの言葉から閃いてネタを作るということもあるのでしょうか。

寺家:どちらかというと、テーマを用意して、それについてどう思うか聞いて作っていくという感じです。例えば、あることわざを投げて、それについてどう思うか言ってもらって、そこから作っていくという。そこで、こういう風に思うんだと。ほかの人とは違う感性があって面白いなと思います。

――エースさんは思ったことを素直に言うように?

エース:そうですね。思ったことをそのまま言うようにしています。

――先ほど、ポジティブなエースさんについて寺家さんが「すごい」とおっしゃっていましたが、エースさんも寺家さんから刺激をもらう部分もありますか?

エース:僕みたいな人ばかりだったらヤバいと思いますし、深く考えるというのはすごいなと。ネタも考えてくれますし、ありがたいなと思っています。

■バッテリィズ
エース(1994年11月2日生まれ、大阪府出身)と寺家(1990年8月7日生まれ、三重県出身)によるお笑いコンビ。
NSC大阪36期。2017年10月15日結成。エースがピッチャー、寺家がキャッチャーとして、同じ草野球チームでバッテリーを組んでいたことからバッテリィズというコンビ名に。『M-1グランプリ2024』で決勝に初進出し、準優勝。今年4月に大阪から東京に拠点を移した。8月に「『まいにち、バッテリィズ!』日めくり~エース語録 31本直球勝負!~」を発売した。
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