明治安田生命保険相互会社は11月22日、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定された「明治生命館」をリニューアルオープンした。

明治生命館は、明治生命(現・明治安田生命保険相互会社)の本社として、東京美術学校教授の岡田信一郎により設計され、1934年に竣工された古典主義様式の洋風建築。
戦後、GHQ(連合軍最高司令官総司令部)にアメリカ極東空軍司令部として接収され、また昭和21年には第一回対日理事会が開かれるなど、日本の歴史を振り返るうえで欠かせない建造物である。

今回のリニューアルに伴い、これまで2階を中心としていた公開・展示エリアを1階にも拡充。1階には、明治生命館の模型や映像展示が新設され、明治生命館の歴史や物語に触れられるようになった。また、1階には「明治安田 CAFE 丸の内」も新設。「明治生命館」の風格と統一感ある落ち着いた空間で、新しい飲食体験を堪能できる。

リニューアルを控える22日の前日(21日)にはメディア向けの内覧会が開かれ、2階の公開エリアを見学できた。

資料展示室では、歴史や建築、関わりのある建築家が紹介されている。同室に設置されている大型タッチパネルでは、工事中の映像に加え、デジタル化された写真や資料が閲覧できる。

対日理事会の会場として使用された、厳格な雰囲気が漂う会議室。米、英、中、ソ連の4か国が集まり、戦後日本の未来がここで話し合われた。

憩いの場所となっていた食堂。隣接する配膳用の控室に設置された小さなエレベーターは、地下の厨房で作られた料理を運ぶ昇降機の役割を担っていた。


ゲストをもてなす応接室。重厚感のあるほかの部屋とは異なり、鮮やかさを感じられる空間になっている。また、基本的には各部屋にタッチパネルが設置されており、各部屋の情報を閲覧でき、「当時はどのような役割を果たしていた空間だったのか」などを知ることが可能。美術館として立ち寄っても楽しめそうだ。

館内を歩いているだけでも、上質な非日常体験を味わうことができる。リニューアルをきっかけに、一度立ち寄ってみてはどうだろうか。
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