巨人の投手陣の充実度は他球団にとって脅威だ(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
鉄壁のブルペン陣は、セ・リーグの5球団にとって脅威でしょう。
今季、リーグ連覇と日本一へ突き進む巨人です。
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昨季までのクローザーだった大勢については、スポーツ各紙が阿部監督の意向として「7回か8回」と報じていることもあり、“配置転換”の中、最優秀中継ぎのタイトル獲得を視野に入れての奮闘が期待されます。
さらに巨人のブルペン陣には、昨年のセ・リーグ新人王に輝いた船迫大雅、左の仕事人・高梨雄平、大型左腕のバルドナード、昨季52試合登板とフル稼働したケラーら勝ちパターンの「勝利の方程式」を託せる人材が揃っており、評論家たちが順位予想で巨人を本命に推す根拠の一つになっているのです。
スポーツ紙のデスクは言います。
「ライデル・マルティネスの獲得は阿部監督が標榜する『守り勝つ野球』を完遂するためにも、必要不可欠だったのでしょう。巨人は原監督時代にも、『魔の8回』と呼ばれるなど、8回に中継ぎ陣が崩壊して逆転を許し、クローザーの大勢が『宝の持ち腐れ』になってしまう例も多く見られましたから。大勢が7、8回を担うことで、対戦するセ・リーグの5球団には大きな重圧がかかることになります」
そして、こう続けるのです。
「7回以降のブルペンが盤石になれば、相手の打線は6回までに得点して、リードを奪わなくてはいけない。一方、巨人の先発投手は『6回までゲームメイクすればOK』と、割り切って序盤から飛ばしていけます。特に新加入の田中将大投手は楽天に在籍していた昨季、1軍登板は1試合のみ。正直な話、不安もあると思います。
中継ぎ陣の頭数も十分ですが、目先の1勝を求めると、どうしても酷使は避けられないもの。過去、フル稼働してきた中継ぎ投手が、ある時からコンディション面での不安が露呈し、一気に衰えた例は枚挙に暇がありません。勝ちパターンでも複数のセットアッパーを有することは、危機管理の観点からも有効と言えそうです。
しかし、そんな巨人のブルペン陣を攻略できれば、チームも活気づくというもの。今季の巨人戦における終盤の攻防には、例年以上に熱い視線が注がれることでしょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]