様々なクラブが関心を寄せる久保だが、ソシエダが簡単には手放さないだろう(C)Getty Images
レアル・ソシエダの久保建英にスペイン国内での移籍の可能性が囁かれているようだ。レアル・マドリードの専門サイト『RealMadridConfidencial』が現地時間3月10日に配信したトピックにおいて、久保の去就について論じている。
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その中では、カタルーニャメディア『El Nacional』の情報を引用し、「タケフサ・クボは夏の移籍市場で攻撃陣の補強を目指すクラブの関心を引いている」と綴っており、アトレティコ・マドリーが久保獲得を目指しているという。
「アトレティコ・マドリーは、アントワーヌ・グリーズマンの輝きが徐々に薄れてきたと考えており、最近のパフォーマンスに対する一部のファンからの不満も高まっている。そうした状況を受け、クラブの強化部門はすでにグリーズマンの後継者探しに着手しており、その最有力候補がタケフサ・クボだという」
またその一方で、『RealMadridConfidencial』では、現所属クラブの反応も紹介。「レアル・ソシエダの14番の控えめなパフォーマンスは、イマノル・アルグアシル率いるコーチングスタッフにとって大きな懸念事項となっている」と評しながらも、「ソシエダとしては主力選手の退団に消極的だ。チームの中心選手であり、2029年まで契約を延長したばかりのクボを簡単に手放すつもりはない」と指摘。
さらに、「それに加え、彼はクラブの現在のプロジェクトの核となる存在であり、チャンピオンズリーグ出場権を争うチームの象徴的な選手として期待されている」として、日本人MF放出の見込みは薄いと強調する。
だが、レアル・ソシエダが現在ラ・リーガで11位と、来季での欧州各種大会出場圏内に届いていないことを踏まえ、同メディアは、「とはいえ、ソシエダが欧州カップ戦の出場権を逃すような事態になれば、クボの移籍は現実味を帯びるかもしれない」との予想も綴っている。
今季後半に入り、ゲーム途中からの出場も目立っている久保。チームも思うように勝ち点を積み上げられず、順位もリーグ中位まで落ちている状況だ。このまま上位から離され続けるようならば、シーズン終盤に向け、久保の周囲はさらに騒がしくなっていくことも考えられるだろう。残り11節となったリーグ戦、久保はレアル・ソシエダの巻き返しにどれだけ貢献できるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]