浦田の足に熱視線が向けられている(C)産経新聞社

 3月28日の開幕戦に向け、各チーム、し烈なメンバー絞り込みが行われている。

 そんな中、リーグ連覇、日本一奪回を目指す巨人で新たに出てきたスピードスターに注目が高まっている。

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 11日に行われたソフトバンク戦(長崎)に「2番・遊撃」で先発したドラフト2位ルーキーの浦田俊輔(九産大)は足を生かした内野安打など存在感をしっかり示し、指揮官をうならせた。

 自身の地元、長崎の"ホームゲーム"で持ち味を見せた。4回先頭、当たりは遊撃正面の本来ならアウトになる打球を、50メートル5秒8の快足で内野安打をもぎ取ると、勢いは止まらない。

 続く若林楽人の打席で果敢にスタートを切り、二盗を決めると、8回先頭の打席では俊足を生かし、出塁を果たすと三塁まで進塁後は暴投の間に本塁を陥れた。

 5打数1安打、長打はないが、自身の持ち味である足を存分に見せた試合となった。

 守備の上では課題もあったが、今季のチームでは厚い救援陣がストロングポイントとなる。1点でもリードさえすれば、7回以降は大勢、ライデル・マルティネスなど鉄壁救援陣をつぎ込めるとあって、足がある選手はよりチームに求められるピースといえそうだ。

 現在、浦田は本来の二遊間に加え、外野守備の練習も行い、チームから与えられた役割に必死に順応しようとしている。

 浦田の俊足ぶりにはファンの間からも「間違いなく武器になる」「開幕1軍、盗塁王のタイトルを狙ってほしい」など、期待が高まっている。

 目指す開幕1軍メンバー入りに向け、若手がしのぎを削る中、ここにきて大まくり気配の背番号32に今後も注目が集まっていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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