PK戦での敗退は選手にとっては堪えるものだ(C)Getty Images

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の第2戦が現地時間3月11日(日本時間12日)に行われ、リバプールはホームでパリ・サンジェルマン(パリSG)と対戦した。1週間前に行われた第1戦を1-0で先勝していたリバプールだったが、この第2戦は12分にパリSGのFWウスマン・デンベレにゴールを許すと追いつくことができず、2戦合計スコアが1-1となり、延長戦に突入。

互いに得点を奪えず、最後はPK戦で1-4という結果に終り、リバプールは16強敗退となった。

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 敵地で勝利を挙げていたリバプールはこの第2戦、早い段階で失点した後、再びリードを奪うべく何度もパリSGゴールに迫るも決定機を生かせなかった。58分には相手PA内でこぼれたボールをドミニク・ソボスライが好位置からシュートするも、これはパリSGのDFウィリアム・パチョのブロックに阻まれゴールならず。その直後、今度はコーナーキックのチャンスでFWルイス・ディアスが頭で合わせたが、GKジャンルイジ・ドンナルンマがボールに食らいつきラインギリギリで弾き出されるなど、相手の執念の守りを崩せない展開が続いた。

 そして、PK戦でもリバプールの前にパリSGの守護神が立ちはだかった。両チームが1本目を決めた後、ドンナルンマがリバプールの2番手ダルウィン・ヌニェス、3番手カーティス・ジョーンズのキックを連続でセーブ。パリSGは4人全員が成功させベスト8進出が決定。リバプールはホームの大観衆の中で敗戦を喫し、大会から姿を消すこととなった。

 強豪同士による激戦の末、勝ちきれなかったリバプール。英国営放送局『BBC』でも試合後、公式サイト上でこの日の結果とともに、「PK戦で敗れたリバプールの選手たちは、ピッチに崩れ落ちた。チャンピオンズリーグがもたらす劇的な運命を、まさに象徴する一戦だった」と報じている。

 そして、選手の戦いぶりについては、「皮肉にもアンフィールドでの敗戦時のパフォーマンスは、パルク・デ・プランスでの勝利時よりもはるかに良かった」と評価。

その上で、「しかし今回は運に見放され、ポストに阻まれた末、PK戦でドンナルンマの好守に屈した」と振り返っている。

 さらに同メディアは、「すぐに気持ちを切り替える必要がある。日曜日にはウェンブリーでニューカッスル・ユナイテッドとのカラバオカップ決勝が控えている」と次の公式戦にも触れながら、「しかし、この敗北の傷は深く、チームは16強での敗退という厳しい現実を受け入れるしかない」などと綴っている。

 ベンチスタートとなった遠藤航も延長後半から投入され、センターバックとしてプレーしている。まさに総力戦で勝利を掴みに行ったリバプールだったが、ホームスタジアムに歓喜を沸き起こすことはできなかった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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