綿貫の快進撃は世界中のファンを驚かせた(C)Getty Images

 現地時間3月11日(日本時間12日)、テニスツアー「BNPパリバオープン」の男子シングルス4回戦が米カリフォルニア州インディアンウェルズで行われ、予選勝者の綿貫陽介(SBCメディカルグループ/世界ランク349位)は、タロン・フリークスポール(オランダ/43位)に6-7(4)、1-6で敗北。8強入りとはならなかった。

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 しかし今大会、予選を勝ち上がると、本戦でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/82位)、第19シードのトーマス・マハツ(チェコ/20位)、第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/17位)と格上選手を次々と撃破し、世界中のテニスファンを沸かせた綿貫。この快進撃には、米メディアからの視線も熱い。

 中でも米専門サイト『Tennis.com』は、綿貫の特集を掲載。今大会、独特なサービスモーションやダイナミックなプレースタイル、コート上で笑顔を絶やさない姿勢、エンドチェンジ時に炭酸飲料「ペプシ」を飲む様子などがSNS上で話題となったが、今回の記事内でも「ファンのお気に入りだ」と急上昇ぶりが伝えられている。

 また、記事の終盤で「ファンに親しまれた理由」として紹介されているのは、そのスポーツマンシップだ。3回戦でサーバーのティアフォーにタイムバイオレーションが宣告されると、リターナーの綿貫は、自身の準備ができていなかったと主審に説明。この行動で相手の罰則が取り消され、会場の観客からは、大きな拍手が起こった。

 さらに記事内では、「(3回戦までの)4試合から判断すると、今まで見せてきた以上の伸びしろを持っている」「349位よりずっと上位へ食い込む理由を近いうちに示してくれるかもしれない」などと期待が記された綿貫。同サイトによれば、次戦は、米フロリダ州マイアミで開催の「マイアミ・オープン」予選に出場予定だという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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