日本ハムに新加入した吉田の打撃が注目されている(C)産経新聞社
28日の開幕まで残り2週間。各チーム、いよいよオーダーを固めていく時期に入っている。
そんな中、昨年2位と躍進した日本ハムに現れた新たなヒーロー候補に注目が高まっている。
【動画】日本ハムに現れた吉田賢吾がヤバかった…【プロ野球】
現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた吉田賢吾は本拠地エスコンフィールドで行われた8日の中日とのオープン戦に「7番・三塁」で先発すると、いきなり4安打の活躍を見せ、周囲の度肝を抜いた。
捕手登録だが、この日は三塁で出場、2回の第1打席で相手先発、カイル・マラーの変化球を捉えて右前適時打を放つと、圧巻だったのは4回だ。フェンス直撃の二塁打をマークした。
6回には左前打、8回も中前に運び、この日は4安打1打点と猛アピール。守備でも三塁に続き、6回途中から左翼守備につくなど、フル回転の一日となった。
さらに翌日の9日の試合でも「2番・左翼」で出場。第2打席では一走の五十幡が盗塁を決めた後にしっかり右打ちを行い、チームバッティングを示す。一死三塁の形を作り、得点に結びつけた。第3打席ではこの試合でチーム唯一の安打となる、二塁打をマークするなど、バットコントロールのたくみさも光った。
現役ドラフト組、吉田の打撃に関しては球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は13日に自身のYouTubeチャンネルに「日本ハムに現れた吉田賢吾がヤバかった…【プロ野球】」と題した動画を更新。
吉田に関して高木氏はチームの現役ドラフトの選択のたくみさを認めながら「ドリームを掴むかもな」とコメント。
チームでは現役ドラフトで昨年もソフトバンクから水谷瞬を獲得。昨年その水谷は非凡な打撃センスを爆発させ、交流戦MVPに輝くなど一気に主力にかけあがった経緯がある。
また高木氏は吉田の打撃の特徴について「ケースバイケースでバッティングを変えられる」としながら、「右に打ちたいときは引き付けて右にきっちりした形で打っていくし、バットコントロールがいい選手だな」と高く評価した。
チームでは首位打者を獲得したこともある松本剛タイプとして、「ヘッドをうまく使って引っ張ることもできるし おっつけて右に打つこともできる」と様々な打撃の形を持っているとした。
吉田に関して「率も残しながら、パンチ力もある」「使い勝手はいいよね」と今後結果を残していけば、開幕スタメン候補になりうるという見方を示した。
ただ課題となるのは守備としながら、シーズン通して使えば、10本塁打を打てる可能性も秘めているとした。
吉田は現在1軍に帯同しながら、オープン戦に出場している。28日の開幕戦に向け、注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]