3番手で登板した岡留もドジャース打線から2三振を奪った(C)産経新聞社
昨年の世界一軍団とのマッチアップで藤川阪神が頼もしい姿を見せた。
阪神は16日にドジャースと行われたプレシーズンゲーム(東京ドーム)に3ー0と完封勝利。
【動画】サイ・ヤング賞左腕スネルを粉砕! 佐藤輝明の圧巻弾をチェック
まずは先発の才木浩人。2023年WBCの強化試合のときには大谷翔平にスプリットをひろわれ、膝つき弾を許した右腕が見事リベンジを果たした。
初回先頭の打席では直球で追い込みながら、最後は3球続けて意地のスプリットを投じて、大谷から空振り三振を奪った。第2打席目は一転してスプリットを使わず、力のある直球で中飛を奪うなど、仕事をさせなかった。
5回を投げ7奪三振1安打無失点。すでに自身も早期のメジャー志望を打ち出す中、絶好のアピール投となった。
またサイ・ヤング賞2度の実力派左腕のブレイク・スネルを捉えたのは虎の若き主砲、佐藤輝明だった。3回まで5三振と封じられた左腕に対し、4回は先頭の近本光司が四球を選んで初出塁。続く中野拓夢がチーム初安打となる中前打で無死一、三塁の形を作る。ここで佐藤はカウント2-2からスネルが投じた153キロを完ぺきに捉え、打った瞬間にそれとわかる圧巻の3ランを放ち、東京ドームを訪れた虎党を喜ばせた。
さらに直後の森下翔太にもレフト線へ二塁打が飛び出し、阪神打線の勢いは止まらない。
投手陣においては5回無失点の才木の後を継いだ阪神鉄壁のリリーフ陣も立派だった。
6回からハビー・ゲラ、岡留英貴、桐敷拓馬、石井大智が0点リレーを続け、完封リレーをコンプリート。
7回から3番手で登板した岡留はテオスカー・ヘルナンデスを146キロのストレートで右邪飛に打ち取ると、続くマックス・マンシーはスライダーで空振り三振、お祭り男で知られるキケ・ヘルナンデスに対しても同じくキレのあるスライダーで連続空振り三振と圧巻のピッチングを示した。
才木も含め、救援陣いずれもストライクゾーンを中心に強気に攻めていく姿勢で昨年の世界一軍団を圧倒してみせた。
この救援陣の快投にはX上でもファンの間から「岡留もえぐない?」「石井、さすが!」「色々、世界にばれたな」「阪神投手陣の未来が明るすぎる!」など、シーズンに向けても期待の声が高まっている。
前日のカブス戦に続き、この日のドジャース戦の勝利とナインにとっても大きな刺激を受けた2日間となった。迎えるは2週後に控えた開幕戦。プレシーズンゲーム同様の快進撃を楽しみにしたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]