頼もしい姿をドジャース戦で見せつけた森下。(C)Getty Images
虎の4番の猛打が強烈なインパクトを残した。
3月16日に東京ドームで行われたプレシーズンゲームで、ドジャースと対戦した阪神は3-0と完封勝ち。前日のカブス戦に続くシャットアウトゲームで、メジャー球団を圧倒した。
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投打がかみ合って昨季のワールドチャンピオンに付け入る隙を与えなかった阪神。その中で頼もしい姿を見せた一人が、今季から4番に抜擢された森下翔太だ。
このドジャース戦でも「4番・右翼」で先発起用された背番号1は、鋭いスイングから幾度となく凄まじい打球を放った。
相手先発で、過去2度のサイ・ヤング賞受賞歴があるブレイク・スネルとの初対戦こそ平凡なショートフライに終わった森下だったが、チームが3点を先行して迎えた4回の第2打席に真価を発揮する。
ふたたびスネルと相対したこの打席で森下は、カウント1-1からインコースに食い込んできた95.9マイル(約154.3キロ)のフォーシームを強振。引っ張られた痛烈な打球は二塁打となった。この時に左翼線を破った打球の速度は、なんと110.1マイル(約177.1キロ)を記録した。
さらに6回の第3打席では、相手番手のタイラー・グラスノーのフォーシームをジャストミート。レフトへの痛烈なライナーは左翼手ジェームズ・アウトマンの好守でアウトとなったものの、この時の打球は両軍最速となる112.1マイル(約180.4キロ)を記録。メジャーの一線級の投手たちに対する森下の対応力の高さが伺い知れた。
今オフに「絶対、技術的にアップしたい」と打撃フォームの修正に着手してきた森下。そのかいもあってか、前日のカブス戦でも両軍最速となる打球速度115.7マイル(約186.2キロ)を叩き出すなど、状態はかなり上向きと言っていい。ちなみにこのドジャース戦で175キロを超える打球を放ったのは森下のみである。
ドジャース戦でもファンを「圧倒的な打力だ」と唸らせ、自信を深めたであろう森下。藤川球児監督による新生・阪神にあって、背番号1がなんとも頼もしい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]