イライラを我慢できないプロゴルファーが相次いでいる。

 「死ね!」発言を認めた女子ゴルフの笠りつ子(31)が自身のオフィシャルサイトで不適切発言に関して謝罪文を掲載した。

プロツアー「マスターズGCレディース(10月24―27日)」開催期間中に、同大会の会場で関係者に対して暴言を吐いたことを認め、当面のツアーへの出場自粛を明らかにした。

「死ね!」発言や「中指ジェスチャー」、日韓のゴルフ騒動の原因...の画像はこちら >>

「死ね!」発言の経緯

 女子プロゴルフ界の重鎮、岡本綾子氏が某女子ベテラン選手のマナーの悪さを指摘したことか発端だった。

 同ツアーの会場となったマスターズゴルフ倶楽部(兵庫)では、これまでツアー時に浴場に常備していたバスタオルの紛失が多発したため、今回からタオルを置くのをやめた。各選手にはタオルの持ち込みを通達していた。岡本氏によると、某ベテラン選手は、コース内にある浴場の脱衣場内でストレッチをするため、使おうとしたバスタオルがなかったため、従業員に貸し出しを要求。

「何で置いてないのか」と激怒し、「タオルを出せ」「出せない」のやりとりの末に「頭が固い。死ね」などの暴言を吐いたという。


 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(56)が、大会主催者、コース側、ファンに向けて謝罪する事態に発展したが、実名は明かされなかった。その後、ネットなどで『犯人捜し』が話題になり、数日後にその人物が笠だったと、本人が認めた。笠はツアー通算5勝を挙げている実力者。渋野日向子の海外メジャー制覇で盛り上がる女子ゴルフ界に冷や水を浴びせた。

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韓国では「中指ジェスチャー」

 韓国では「中指ジェスチャー」で大騒動が起こった。 9月29日に行われた韓国国内ツアーでの出来事。

韓国のプロゴルファー、キム・ビオ(29 )は、16番ホールのティーショット前に鳴った携帯シャッター音に激怒し、そのギャラリー(観客)に向かって中指を立て、直後にドライバーを地面にたたきつけた。

事態を重く見た韓国ゴルフ協会は、3年間の出場停止処分と1000万ウオン(約90万円)の罰金を科した。

 キムはこの大会で優勝して今季ツアー2勝目を挙げたが、代償は大きすぎた。行動が問題視され、報道陣の前で謝罪。テレビカメラの前でひざまずき、うつむいて涙をこらえながら訴える様子が、全世界に動画発信された。

出場停止処分はのちに1年間に軽減されたものの、今季韓国ツアーの賞金ランク1位のトップ選手に重い処分が下された。

ファンにも求められるマナー

 中指を立てた行為自体には弁解の余地もないが、ショット前の静寂は観客に求められる最低限のマナー。


海外ツアーや日本男子の一部ツアーでは写真撮影が解禁されているが、シャッター音が鳴る携帯が多い日本では、基本的に全面禁止されている。最近は注目度ナンバーワンの渋野を撮影するため、マナーを守らないファンも少なくない。

もちろん、ショットを乱されたからといって、集中を切らさず、毎回のように上位争いに絡んでくる渋野はさすがというしかないのだが…。

 プロである前に、人としての資質、モラルが問われる今回の日韓ゴルフ騒動だった。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]