人生、何が起こるかわからない。

 ラグビーW杯後、変わり種として人気を集めているのが、日本代表プロップ中島イシレリ選手(30=神戸製鋼)だ。

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ユニークなキャラでブレーク

  186センチ、120キロのマッチョボディーで金髪という派手な見た目ながら、いつも笑顔を絶やさず、サービス精神満点。ユニークでお茶目なキャラクターも受け、大ブレークした大会後は、メディアにイベントに引っ張りだこだ。

 金色の短髪にしたことで、世界が一変した。もともと黒髪だが「日本人には、外国人の顔が同じように見えるみたい。違いを出したい」とW杯前にイメチェン。髪の毛もあごひげも、出身である流経大カラーの金色に染めたところ、ダウンタウンの松っちゃんこと松本人志に激似!と話題になり、注目された。

 見た目だけでなく、プレーでも目立った。

W杯はすべて途中出場ながら、パワフルな突進、タックルを連発。南アフリカのメディアが選出する1次リーグ「ベストフィフティーン」に、先発メンバー以外では唯一選出。リザーブでも抜群の存在感を発揮し、日本の初ベスト8に大きく貢献した。

「日本は中国の中にあると思っていた」

 出身はトンガ。大家族の長男として育った。祖父がトンガ代表の元主将で、センスのかたまりだった。高校卒業後、流経大監督にスカウトされ、日本での留学生活が始まった。


「日本は中国の中にあると思っていた」という18歳。大好物はケンタッキーフライドチキン。来日当初は言葉も通じず、よくホームシックになったが、そのたびにケンタッキーに連れていかれてケロッと忘れさせられる、の繰り返しだった。

 2014年に日本人女性と結婚した。千葉県柏市の飲食店で出会った理恵さんは第一印象を「何、この毛むくじゃらな人」と振り返る。社会人になったばかりの中島は公共料金を払う仕組みも分からず、手続きを手伝った。

1週間後には「今日、仕事終わったら、うち来るでしょ」と得意の強引な突破力?で誘われ、あっという間に結婚。理恵さんの姓「中島」を名乗り、2児を授かった。

フライドチキンを禁食、ハンバーガーを5個から2個へ

 ケガに泣かされていたが、結婚後は心機一転。大好物のフライドチキンを禁食し、5個食べていたハンバーガーを2個に減らすなどして、150キロあった体重を120キロまで落とした。運動量と比例するように、出場機会も増えた。社会人トップリーグNECから神戸製鋼への移籍も、飛躍のきっかけとなった。


 その後の活躍は、W杯の爆発ぶりを見てわかる通り。ダウンタウンとのテレビ番組共演オファーが届くとは、W杯前は夢にも思わなかったことだ。

中島は自覚がなく「似てますかね?」と謙虚だが、松ちゃんは「他人な感じがしない。これ絶対、向こうが合わせてきてるよね」とまんざらでもない様子。

年内にも、金髪同士での「そっくりさん共演」が実現しそうだ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]