平成29年国民健康・栄養調査 朝食の欠食率の年次推移(20 歳以上、性・年齢階級別)(平成19~29 年)を参考に改変
食生活の改善策として、塩分を控えめとかバランスの取れたメニューなどが推奨されています。今回は朝食の欠食についてお話ししたいと思います。
朝起きてから一日のエネルギー源を取りたいものです。
ところが平成29年国民健康・栄養調査によると、朝食を抜く(欠食する)人の割合が男性では15.0%,女性は10.2%なのです。上のグラフは同調査結果を基に、20歳~50歳未満のバリバリの現役世代と、50歳~70歳以上の中高年層の欠食率の平均を表したものです。
過去10年間、男女ともに働き盛りの年齢層が高いことが分かります。朝食を抜くことでお腹の中は空っぽです。それがストレスとなって血圧が上がってしまい、思わぬ疾患に陥る危険性が高くなると考えられています。(※1)
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血圧が上昇する原因には、自分が居る場所や場面での緊張から来るだけでなく、時期もあるようです。ある医療機器メーカーが実施したアンケート結果です。
・仕事でストレスを感じると答えた働き盛りの世代は80%を超えている。
・週明けの月曜日は一段と強く感じる。
・週単位の他に年単位での結果では、年末や年度末、年度始めの時期にストレスを感じる。(※2)

春は人事異動による配置換えや、全体会議での新規業務計画、プロジェクトの任務報告などのプレゼンテーションとか、精神的プレッシャーが掛かり易い時期のようです。
さらに今は新型コロナ禍による不慣れなテレワークと、長引く休校などによる子育ての両立で働く環境が激変しています。業種によっては出社せねばならない不安感やイライラ等々で、知らず知らずの内に血圧も上昇しているかもしれません。
家庭でリラックスしている時に測る家庭血圧の方が、病院など医療機関で測る血圧よりも重要です。なぜなら仮面高血圧(医療機関で測ると低いのに家庭では高い)を見付けることができるから。(※3)
だから仕事を始める前から血圧が上がるリスクを減らしたい!
私の記憶に残っている朝ごはんの光景。
ふっくらと炊き上がったごはん。専用のかんなで下ろしたかつお節で「だし」を取った味噌汁。小さな丸干しがそのままお椀に入っていた時もありました。それに焼き鮭、焼きのり、納豆、たまごが定番でした。
ご近所から包丁でまな板をトントンとしたり、食器を洗う音が聞こえてきそうな、ほのぼのとした雰囲気が漂って来る。
ちなみに日本高血圧学会は、高血圧の治療で目標とする値を上130、下80未満にする。但し、75歳以上は上140、下90未満と発表しています。(※4)
出典;(※1)健検公式テキスト 増補改訂版 朝食と病気の関係
(※2)2019年4月5日 読売新聞 12版
(※3)健検公式テキスト 増補改訂版 塩分過剰が高血圧を招く
(※4)2019年4月20日 同紙 14版社会
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。