東京五輪で金メダルを手にし、見事連覇を果たした日本女子ソフトボール代表。常勝軍団で主将としてチームを牽引し、金メダル獲得に大きく貢献した山田恵里。
そんな山田恵里に独自にインタビューを実施した。東京五輪に続き、北京五輪でも多くの日本人選手が活躍し注目を集めた。そんな北京五輪を観て感じたことや、学んだことについて語ってくれた。
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「今回の五輪からはメンタルが本当に大事だと思いました」
そう今回の北京五輪でのトップアスリートたちから学んだことを明かした山田。
「カーリングを見ていて、凄く楽しんでやっていたと思ったんですけど、私たちが2008年の北京五輪でアメリカに勝った時に似ていたんですよ。カーリングの方たちの戦い方が。
山田が経験した2008年のアメリカ戦は死闘となり、苦しい状況が続いていたにもかかわらず、当時のソフトボール日本代表チームの雰囲気は明るかった事を振り返りながらロコ・ソラーレとの共通点を感じたという。その中でも、吉田知那美の声に注目したという。
山田は、
「吉田知那美さんのかける言葉からは、あえてポジティブな言葉ばかりを言っているような感じがしました。そうやって、ポジティブに考えて言葉にすることの大切さを学びましたね。思ってるだけじゃなくて言葉にすることで、自分だけじゃなく、周りも元気になって、大丈夫だって思えるようになると思います」
と、ネガティブな気持ちになりそうな状況の連続にも負けることなく、あえてポジティブな言葉をかける姿からは学ぶことが多かったようだ。
スノーボード・平野歩夢の不可解判定については…
また、山田はスノーボード・平野歩夢の金メダルと「不可解判定」からも刺激を受けた。
平野の決勝2回目の判定が難易度の高い技をしっかり決めたにも関わらず、想定以上に低かったことで、「不可解判定」となるなど物議をかもす場面が見られた。
そのようなシーンについて山田は、自身の経験から持論を展開した。
「平野歩夢選手の『怒りを力に変えた』というコメントがありましたが、自分はとしては、怒りを力に変えるのもそうですけど、引きずらずに次どうするのかという所に気持ちがシフトすることが大事だとも思いました」
「私はネガティブな結果が出てしまった時は、それはもう変えられない事実なので、自分の意識の方を変えたり、プレーを工夫して変えてみたりしています」
と、平野の考え方に理解を示しつつ、自身の精神力の強さを称える場面も見られた。
そして、日本代表の主将として二連覇に導いたという、輝かしい功績の裏で支えてきたトップアスリートとしての気持の切り替え術も明かしてくれた。(つづく)
[文/構成:ココカラネクスト編集部]