全国、いや世界中に衝撃をもたらした安倍晋三元首相の銃撃事件。ショッキングな事件の波紋は今もなお、続いています。
【関連記事】「羽生結弦引退報道」はなぜ人々の怒りを買ったのか 再考を迫られるマスコミ界
批判が集中しているのは「朝日川柳」の7月15日、16日付です。この二日間にわたって、安倍元首相を揶揄するような内容ばかりが選出され、「死人に鞭打つとは、それでも報道機関のすることか」との声がSNS上にあふれているのです。
メディア関係者は言います。
「15日は掲載された6本中4本が安倍元首相を揶揄する内容。16日は全てがそのような内容で、安倍元首相を支持する保守派勢力だけでなく、一般の人々も『それはないだろ』という話になりました。
別の一般紙記者もこう言うのです。
「15日の紙面には『銃弾が全て闇へと葬るか』という句が採用されていますが、そもそも闇へと葬らせることなく、しっかりとファクトベースで調査を進めて、功罪を検証するのは、朝日新聞の仕事であり、使命であるべきです。それを放棄して、『銃弾が~』なんて川柳を紙面に載せているのですから、開いた口がふさがりませんよ」
それでは一番、何が問題なのか。前述のメディア関係者は、こう語気を強めるのです。
「『朝日川柳』と銘打たれているのに、川柳としてのクオリティーが著しく低い。つまらないんです。
一方で朝日新聞社の商魂はたくましく、主催する夏の甲子園は今大会から大幅な値上げが決まっています。中央指定席は2800円から4200円に、1塁・3塁指定席は大人2000円から3700円に、アルプス席も800円から1400円と、かなりの上げ幅です。
「関西圏の小中学生にとって、『甲子園に行く』は夏のお手軽娯楽。あまりお金もかけずに、仲間同士でハラハラドキドキ、夏の思い出をつくる大切な風物詩でした。それがこんなに高くなるとは。
ちなみにここまで、甲子園大会の大幅値上げを嘆く川柳は、紙面に掲載されていないようです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]