幾多の大番狂わせを起こしてきたタパレスだが、井上の牙城を崩せるか。(C)Getty Images

 ヒストリカルな一戦への注目度は高まっている。

来る12月26日にボクシングの世界WBC&WBOスーパーバンタム級王者である井上尚弥(大橋)は、東京・有明アリーナでWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦で激突する。

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 勝てば、史上2人目となる2階級での4団体統一を成し遂げる井上にとって、文字通り歴史的な対戦だ。タパレスは今年4月に名手ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とのフルラウンドの攻防を制した難敵だが、「日本の怪物」への下馬評は高く、勝利を確信的に伝える海外メディアも出始めている。

 声価を高め続ける30歳の日本人に熱視線が注がれるなか、師走のボクシング界を彩る大一番を大々的にクローズアップしたのは、米スポーツ専門局『ESPN』だ。同国で最大級のネットワークを誇る彼らは、井上の地力を「あらゆる階級において世界最高のパンチャーの一人だ」と絶賛。そのうえで「タパレス戦に向けても彼は偉大なる称号を手にするために努力を惜しまないはずだ」と期待を寄せた。

 当日に試合を全米に向けて生中継する運びとなっている同局は、「すでに4つの階級で王者となっているイノウエだが、目標を達成するために探求の手を緩めようとはしない。おそらくタパレスとの試合は安全な賭けになる」と指摘。「もはや注目すべきはテレンス・クロフォードをパウンド・フォー・パウンド1位の座から引きずり下ろすだけのパフォーマンスを見せられるかどうかだ」と注目要素を記している。

 ボクシングの本場でも井上有利の見方が強まっている。ある意味でプレッシャーのかかる状況で、規格外の強さを見せてきた怪物はいかなるパフォーマンスを見せるのか。幕開けまで残り1か月を切った対戦の行方に注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]