全米公開(日本公開は7月1日)を目前に控えた6月9日(現地時間6月8日)に、『バズ・ライトイヤー』のワールドプレミアがアメリカ・ロサンゼルスにて開催された。主人公バズ・ライトイヤーの声を演じるクリス・エヴァンスをはじめとした豪華メンバーが集結し、公開を待ち望むファンとともに作品を盛り上げた。



【写真】ファン歓喜!“バズ”カラーに染められたワールドプレミア会場

 本作は、『トイ・ストーリー』に登場した、誰よりも仲間想いで世界中から愛される“おもちゃ”バズ・ライトイヤーの知られざるルーツを描く。アンディ少年のお気に入りのおもちゃバズ・ライトイヤーは、実は、彼の人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公であり、本作はその<映画>の物語だ。登場するのはおもちゃのバズのモデルとなったスペース・レンジャーの“バズ・ライトイヤー”。世界中から愛される“おもちゃ・バズ”誕生の背景には、ひとりのスペース・レンジャーの驚きと感動の物語があった。

 バズ・ライトイヤーの声を演じるのは、「アベンジャーズ」のキャプテン・アメリカ役でおなじみのハリウッドスター、クリス・エヴァンス。監督は『ファインディング・ドリー』で共同監督を務め、『トイ・ストーリー2』、『トイ・ストーリー3』などの「トイ・ストーリー」シリーズに関わってきたアンガス・マクレーンが務める。
今回のワールドプレミアでは、彼らに加え『トイ・ストーリー』からピクサーの歴史をともに築いてきた本作のプロデューサー、ギャリン・サスマン、さらにピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務め、「トイ・ストーリー」シリーズを知り尽くすピート・ドクターなどが登壇した。

 ロサンゼルスのエル・キャピタンシアターで開催された本プレミア。バズ・ライトイヤーカラーであるパープルのカーペットが敷かれ、まるでバズの冒険の舞台となる“宇宙空間”が演出された会場には、バズ・ライトイヤーのスーツを着用した子供たちや、鮮やかな黄緑を取り入れたファッションの人など、公開を祝う多くの“バズ・ライトイヤー”ファンで溢れかえった。

 クリスは作品について、「4年間の大変な仕事をピクサーはやったんだ。そんなにも長い間、彼らが持つ全てを作品に注ぎ込んだんだ。だからこそ、そこから生み出されたものは、永遠の命を持つんだよ。
それこそがまさに“ピクサーの魔法”というべきものなんだ」と、ようやくお披露目できる作品の完成を喜んだ。また、世界中で愛されるバズ・ライトイヤーを演じることについては「ものすごいプレッシャーを感じたよ。バズ・ライトイヤーは、僕たち全員が知っているし、愛しているキャラクターなんだ。だから確実に、彼の素晴らしさを十二分に表現できるようにしたかった。僕たちはかなり良い仕事をしたと思う。ファンのみなさんが気に入ってくださることを、心から願っているよ」と熱い思いを語った。


 日本好きなアンガス監督は「僕は子供の頃から『宇宙戦艦ヤマト』、『AKIRA』などの作品からとても大きな影響を受けて育ったんだ。だから日本のデザインのレベルの高さは、本作にすごく大きな影響があるんだよ」と告白。さらにピクサー作品でおなじみのイースターエッグについて「映画のどこかに、『トイ・ストーリー』シリーズの“エイリアン”がいるんだ。壁のどこかにその絵があるから、探してみてね」と、日本だけに特別にイースターエッグのひとつを明かした。そしてクリスから最後に「僕は日本のファンが大好きだよ!彼らはとても情熱的で、応援しているということを示すために、本当に映画館に観に来てくれるんだ。だから、僕は日本のファンが大好きだし、彼らがこの映画を大好きになってくれることを願っているよ」と、公開を待ち望む日本のファンにメッセージが贈られた。


 ディズニー/ピクサー映画『バズ・ライトイヤー』は、7月1日より全国公開。