ハリソン・フォードが主演する「インディ・ジョーンズ」シリーズの最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6月30日公開)。同作は、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく、不朽のアドベンチャー・シリーズ。

歴代シリーズには、インディの心強い仲間あるいは立ちはだかる強敵として、多数の豪華キャストが出演しており、中には本年度のアカデミー賞に名を連ねる俳優も。最新作公開前にチェックしたい、シリーズに登場してきた魅力的なサブキャラたちを一挙に紹介しよう。

【写真】キー・ホイ・クァン、リヴァー・フェニックスら 「インディ・ジョーンズ」歴代サブキャラを振り返る

■『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)

本年度アカデミー賞最多ノミネート『エブエブ』で話題のキー・ホイ・クァンが子役で出演、インディの相棒少年として大活躍!

 長きに渡り愛されることとなる大人気シリーズ1作目『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981)に続く、シリーズ2作目『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で描かれるのは、邪教集団に誘拐された村の子どもたちと秘宝を奪還すべく奮闘するインディの大冒険。本作でインディ顔負けの大活躍を見せるのが、彼の助手兼相棒であるショーティことショート・ラウンド少年。卓越したドライビングテクニックを披露したり、敵に洗脳されたインディのピンチを救ったりと、子供とは思えぬ“仕事っぷり”で大人気キャラとなった。

 演じるのは、現在公開中の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合(SAG)賞の助演男優賞を受賞、本年度のアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされ話題を呼んだキー・ホイ・クァン。『グーニーズ』(1985)で一躍人気子役となり日本でも根強いファンを持つキー・ホイだが、その俳優デビュー作こそが、12歳で出演した『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』だ。キー・ホイは自身のインスタグラムに、ハリソンとの数十年ぶりの再会を喜ぶ2ショット写真を投稿するなど、インディとショーティの絆を今も大切にしている様子。この機会に、“時の人”キー・ホイの原点であるショーティ役に改めて注目したい。

■『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)

父役にショーン・コネリー、若き日のインディ役にリヴァー・フェニックスという豪華すぎる配役!

 シリーズ3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』で描かれるのは、インディが父親であるヘンリー・ジョーンズ教授と共に、宿敵ナチスとの争奪戦を繰り広げながら聖杯を探すアクション・アドベンチャー。若き日のインディも登場し、そのルーツが明かされるという集大成的な一本だ。

 父ヘンリーを演じるのは、『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンド役で知られる名優ショーン・コネリー。
研究に没頭するあまり家庭を顧みずインディとの間には確執が生まれているが、実はプレイボーイの一面もあり…という多面的魅力を持つキャラクターを好演し、ジョーンズ父子の絆の物語に大きな感動をもたらしている。

 さらに、インディの気になる過去にも言及した本作では、若き日のインディ役として『スタンド・バイ・ミー』のリヴァー・フェニックスが登場。トレードマークの帽子や鞭を持つことになったきっかけや、ヘビ嫌いになった理由まで、「インディ・ジョーンズ」の誕生秘話が語られる。ヘンリー役のショーンはスピルバーグ監督の熱望によって、リヴァーの起用にはハリソンの後押しがあったとも言われており、製作陣の強い希望から実現した豪華キャストたちの熱演は必見だ。

■『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)

息子役にシャイア・ラブーフ、宿敵をオスカー候補のケイト・ブランシェットが熱演!

 シリーズ4作目となる『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では、神秘的なパワーを持つ秘宝クリスタル・スカルを求めて冒険の旅に出るインディの活躍が描かれる。本作でインディの相棒となるのは、バイクを乗りこなしナイフの扱いにも長けたアウトローな青年マット。実はインディの息子だが、出会った当初はインディ本人もその事実を知らず、不器用ながらも冒険の中で親子の絆を深めていくことになる。

 息子マットを『トランスフォーマー』シリーズで知られるシャイア・ラブーフが演じ、『最後の聖戦』に続く新たな父子の物語に深みを与えている。そんな彼らの前に立ちはだかる強敵が、ソ連軍のエージェントであるイリーナ・スパルコ。演じるのは、『TAR/ター』(5月12日公開)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている実力派女優ケイト・ブランシェットだ。黒髪ボブカットの剣術の達人という役どころで、劇中では迫力のアクションも披露。「インディ・ジョーンズ」ファンであるというケイトが嬉々として演じる姿も見逃せない。


■待望の最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6月30日公開)

元ナチスの強敵にマッツ・ミケルセン、そしてアントニオ・バンデラスの出演も明らかに!

 そしてもちろん、シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』にも、世界的人気キャストが出演。本作の舞台となるのは、アメリカとロシアが激しい宇宙開発競争を繰り広げていた1969年。思惑渦巻く両国の間で冒険を繰り広げるインディの前に、元ナチスでありながらNASAのエンジニアとして働くヴォラーという強敵が立ちはだかる。

 ヴォラーを演じるのは、『007 カジノ・ロワイヤル』『ドクターストレンジ』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』など数多くの人気作で魅力的なヴィランを演じてきたマッツ・ミケルセン。さらに、『デスペラード』『マスク・オブ・ゾロ』などのアントニオ・バンデラスが出演することも発表されており、彼らがインディとどんなやりとりを繰り広げるか注目が集まっている。

 考古学者であり冒険家として歴史的な秘宝を追い求めてきたインディは、今回どんな大活躍を見せてくれるのか。新たに登場するキャラクターについても期待が高まる。豪華キャストによる魅力的なキャラクター勢ぞろいのシリーズを振り返りながら、最新作の動向に注目していきたい。

 映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、6月30日より全国公開。

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