岡山天音が主演する映画『笑いのカイブツ』が、2024年1月5日より全国公開されることが決定。併せて追加キャストとコメント、場面写真が解禁された。
【写真】1人、ネタを考える岡山天音 映画『笑いのカイブツ』場面写真
本作は、“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの類まれな半生を描いた同名私小説の映画化。井筒和幸、中島哲也、廣木隆一ら名だたる名匠のもとで助監督を務め、ドラマ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(WOWOW)『サワコ ~それは、果てなき復讐』(BS-TBS)などの演出を手掛けてきた気鋭・滝本憲吾がメガホンをとる。
15歳から6年もの間、一心不乱に大喜利番組に投稿し続けたツチヤは、念願かなってお笑い劇場の作家見習いになる。しかし、純粋に笑いだけを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負ける。その後、ラジオ番組への投稿が注目を集め“伝説のハガキ職人”となったツチヤは、尊敬する芸人から声をかけられて大阪から上京。必死になじもうとするが…。
今回、解禁された場面写真には、主人公のツチヤ(岡山天音)が、自分の部屋でネタを考えている姿が映し出されている。机や壁にはネタがびっしりと書き込まれたメモが散乱しており、狂気的なまでにネタを生み出し続ける主人公を表す印象的なカットとなった。
また、物語を豊かに彩る追加キャスト6名が解禁された。ツチヤの才能を見出し、東京へと呼び寄せる人気芸人ベーコンズの西寺役に仲野太賀。大阪で出会い、全く異なる境遇ながらツチヤと意気投合するキーパーソンのピンク役を菅田将暉。ツチヤが想いを寄せるヒロインのミカコ役を松本穂香が演じるなど、主演・岡山と同世代の実力派俳優たちが集結する。
さらに、不器用な息子を心配しながらも信じ続けるツチヤのおかん役に片岡礼子。べーコンズが出演する人気ラジオ番組の放送作家・氏家役を前原滉。べーコンズ西寺の相方・水木を板橋駿谷が演じる。圧倒の人間ドラマでありながら、まるで劇場で観覧しているかのような西寺(仲野)と水木(板橋)の臨場感ある漫才シーンにも注目だ。
西寺役の仲野は、「完成作を観ながら、現場の情熱がバシバシ映像から伝わってきて嬉しくなりました。滝本監督のパワフルで繊細な演出が楽しくて、毎日現場に行くのが喜びでした。素敵な組に参加できて本当に良かったです。そして、主演の岡山天音が素晴らしい。彼が演じる狂おしくも愛おしいツチヤが眩しかったです。今日はどんなツチヤに出会えるんだろう、と目が離せませんでした。輝きまくった(本編では淀みまくってる)天音と共演できてすごく嬉しかったです」と岡山との共演を振り返る。
ピンク役の菅田は、「伝説のハガキ職人の映画化、岡山天音主演と聞いて全身がよくわからない震えに襲われ参加しました。
ミカコ役の松本は、「目の前で生きるツチヤタカユキのパワーが凄まじく、言い表すことのできないその生のエネルギーみたいなものに、私は何度も喰らいまくりました。やっぱり天音さんは人間を演じる天才です。生きることのおかしみや愛しさを、ただその場にいるだけで表現できてしまう。お芝居で対峙しながら、私もちゃんとひとりの人間にさせてくれました。この映画が持つ、なんともいえない愛しさをぜひ映画館で体感していただきたいです」と岡山の演技を絶賛。
おかん役の片岡は、「道をこうと決めたら、圧倒的に不器用な人ほど有無を言わさぬ魅力の塊と化すのかもしれない。そんな主人公の "ツチヤタカユキ" を凄まじき格闘をしながら体現してゆく岡山天音さんがだんだんとツチヤになってゆく姿に、眼が離せませんでした。またそんな彼を見て嬉々とし想いを伝える滝本憲吾監督が持つ独特の魅力にも。笑い声のする愛しき現場でした。
氏家役の前原は、「ご一緒するたびに面白く、素敵になり続けている岡山天音くん×とてつもなくいい意味でクレイジーなツチヤタカユキさん×あらゆる現場を乗り越えてきた滝本憲吾監督。この組み合わせで作られる映画は面白いとかそういう言葉を超越した所に行くんだろうなあと、台本を頂いた時から感じてました。出来上がりを見て、そんな想像すらも軽く超えていました。この現場に携われて一俳優として幸せです。ぜひ! この作品はスクリーンでご覧になってください」と手応えを明かした。
水木役の板橋は、「誰しも何かに取り憑かれたような時があるのではなかろうか。それは『夢』という"カイブツ"であると思う。周囲から見ると、熱苦しく滑稽で生きづらそうで惨めで無様で不細工で…迷惑ですらある。一体何と戦っているのか…闇の中にいるツチヤを見ていたら、昔の自分と重なった。逃げ道なしの一本道。この作品が、世に遍く"カイブツ"達に届きますように。
映画『笑いのカイブツ』は、2024年1月5日より全国公開。